(仮訳)ギアナ楯状地産カレエダタケ属の新種および分布記録
Henkel, TW. et al., 2011. New species and distribution records of Clavulina (Cantharellales, Basidiomycota) from the Guiana Shield. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/103/4/883.short [Accessed October 13, 2014].
【R3-01184】2014/10/13投稿

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3行まとめ

ガイアナのパカライマ山脈からカレエダタケ属の2新種と2新産種を報告した。
新種Clavulina kunmudlutsaおよびC. tepurumengaは先住民のパタモナにとって重要な食用きのこであった。
C. spruceiは1853年以来の再発見であり、タイプロカリティから1500 km程も離れた場所での発見となった。
Guyana, Potaro-Siparuni, Pakaraima Mountains, Upper Potaro River Basin

(新種)

Clavulina kunmudlutsa T.W. Henkel et Aime
語源…パタモナ族による呼称”Kunmudlutsa”から
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【よく似た種との区別】
Clavulina panurensis
子実体のサイズが類似している
担子胞子のサイズが類似している
実質の菌糸にクランプを有する
実質の菌糸の細胞のサイズが類似している
本種と異なりガイアナではなくブラジルおよびベネズエラに分布する
本種と異なり子実体が白色~淡黄褐色
本種と異なり枝および分枝の腋部が扁平
本種と異なり子実体が脆い
本種より担子器が短い
本種と異なり担子胞子に常に複数の小油滴を含む
Clavulina ramosior
マメ科ジャケツイバラ亜科の植物を宿主とする
子実体のサイズが類似している
子実体の分枝パターンが類似している
担子胞子のサイズが類似している
本種と異なり子実体が鈍桃色
本種と異なり子実体が無柄に近い
本種より担子器がずっと短い
Guyana, Potaro-Siparuni, Pakaraima Mountains, Upper Potaro River Basin

(新種)

Clavulina tepurumenga T.W. Henkel et Aime
語源…パタモナ族による呼称”Tepurumeng”から
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【よく似た種との区別】
Clavulina cinerea(ハイイロカレエダタケ)
本種と異なり熱帯ではなく温帯に分布する
本種と異なり子実体が灰褐色ではなく灰色~紫色を帯びる暗灰色
本種と異なり子実体が比較的がっしりとしている
本種と異なり枝分かれが密
本種と異なり柄表面が皺状
Clavulina puiggarii
子実体が成熟すると灰色を帯びる
シスチジアを欠く
クランプを有する
本種と異なりガイアナではなく西インド諸島・南米・マレーシア・オーストラリアに分布する
本種より子実体のサイズがずっと小さい
本種と異なり柄が灰褐色~暗灰褐色ではなく類白色~クリーム色
本種と異なり担子器が広円筒形ではなく棍棒形
本種と異なり担子器に”postpartal septa”を欠く
本種と異なり柄基部の実質に粘質原菌糸を含む
Clavulina mussooriensis
子実体のサイズが類似している
子実体が暗色
本種と異なりガイアナではなくヒマラヤ山脈に分布する
本種と異なり柄の先端が常に帯クリーム白色
本種と異なり柄の基部が灰褐色~暗灰褐色ではなく白色
本種と異なり担子器にクランプを欠く
本種と異なり子実層全体にわたって円筒形の突出する菌糸が散在する

(ガイアナ新産種)

Clavulina amazonensis Corner
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(ガイアナ新産種)

Clavulina sprucei (Berk.) Corner
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【よく似た種との区別】
Clavulina delicia
同所的に分布する(ブラジル)
子実体発生の傾向が類似している
子実体のサイズが類似している
子実体の色が類似している
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり片側のみ子実層が発達する
Clavulina connata
同所的に分布する(ブラジル)
子実体のサイズが比較的小型
子実体の色が類似している
子実体が細かく分枝する
本種と異なり子実体が土壌から直接発生する
本種より子実体が常に長い
本種より担子器が長い
本種より担子胞子の幅が狭い