(仮訳)インド、東ガーツ産モジゴケ属地衣の新種および新産種
Mohabe, S. et al., 2016. New species and new records of Graphis (Ostropales: Graphidaceae) from Eastern Ghats, India. Tropical Plant Research. Available at: http://www.tropicalplantresearch.com/archives/2016/vol3issue3/081.pdf [Accessed November 23, 2017].
【R3-04600】2017/11/23投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

インド、アーンドラ・プラデーシュ州で採集された地衣を検討し、Graphis neeladriensisとして新種記載した。
本種は痂状でリレラが分枝しないか疎らに分枝し、地衣体がUV+黄色、子嚢胞子が石垣状であることなどで特徴づけられた。
また、G. plumieraeおよびG. subalbostriataをインド新産種として報告した。
India, Andhra Pradesh, Chittoor district, Tirumala hills, Neeladri range

(新種)

Graphis neeladriensis Mohabe S, Anjali DB & Nayaka S
語源…ニラドリ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Graphis flavopalmicola
子実層が無色
地衣成分としてリケキサントンを含む
本種と異なりリレラがtenella型ではなくhandelii
本種と異なりラビアが条線状ではなく全縁
本種と異なり果殻の側面ではなく全体が炭化する
本種より子嚢胞子が短い
本種と異なり子嚢胞子が石垣状ではなく横隔壁のみを有する
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が4-12×1-3ではなく5-9
Graphis haleana
ラビアが条線状
子実層が無色
子嚢胞子の長さの範囲が重なる
地衣成分としてリケキサントンを含む
本種と異なりリレラがtenella型ではなくstriatula
本種と異なり果殻の側面ではなく全体が炭化する
本種と異なり子嚢胞子が石垣状ではなく横隔壁のみを有する
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が4-12×1-3ではなく9-19
Graphis lucifica
ラビアが条線状
子実層が無色
地衣成分としてリケキサントンを含む
本種と異なりリレラがtenella型ではなくstriatula
本種と異なり果殻の側面ではなく全体が炭化する
本種より子嚢胞子が短い
本種と異なり子嚢胞子が石垣状ではなく横隔壁のみを有する
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が4-12×1-3ではなく5-9
Graphis sauroidea
子実層が無色
子嚢胞子の長さの範囲が重なる
地衣成分としてリケキサントンを含む
本種と異なりリレラがtenella型ではなくhossei
本種と異なりラビアが条線状ではなく全縁
本種と異なり果殻の側面ではなく全体が炭化する
本種と異なり子嚢胞子が石垣状ではなく横隔壁のみを有する
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が4-12×1-3ではなく4-5
Graphis stipitata
果殻の側面が炭化する
子実層が無色
地衣成分としてリケキサントンを含む
本種と異なりリレラがtenella型ではなくhossei
本種と異なりラビアが条線状ではなく全縁
本種より子嚢胞子が短い
本種と異なり子嚢胞子が石垣状ではなく横隔壁のみを有する
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が4-12×1-3ではなく7-15
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸、コンノルスチクチン酸を含む
Graphis neoelongata
ラビアが条線状
果殻の側面が炭化する
子実層が無色
子嚢胞子が石垣状
本種と異なり地衣成分としてリケキサントンを含まない
Graphis dichotoma
ラビアが条線状
果殻の側面が炭化する
子実層が無色
子嚢胞子が石垣状
本種と異なり地衣成分としてリケキサントンを含まない

(インド新産種)

Graphis plumierae Vain.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Graphis brevicarpa
本種と異なり子器盤が覆われるという特徴を欠く
本種と異なりリレラが埋生するという特徴を欠く
本種と異なりリレラの側面に果托の縁を欠く
本種と異なりラビアに粉霜を伴わない
本種と異なり果托の縁の頂部が厚い
本種と異なり果托の縁が完全である
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸類、ノルスチクチン酸、およびサラジン酸を含むという特徴を欠く
Graphis crebra
本種と異なり子器盤が覆われるのではなく露出する
本種と異なり子器盤に粉霜を伴う
本種と異なりリレラが埋生するのではなく破出性
本種と異なりリレラの側面に果托の縁を欠く
本種と異なりラビアに粉霜を伴わない
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸類、ノルスチクチン酸、およびサラジン酸を含むという特徴を欠く

(インド新産種)

Graphis subalbostriata Lücking
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Graphis patwardhanii
本種と異なり裂芽を有する
Graphis olivacea
本種と異なり地衣体が帯白灰色はなく暗オリーブ灰色
本種と異なりリレラが破出性である
本種と異なりリレラが分枝しないか稀に分枝するのではなく形状が細長く、不規則に分枝する
本種と異なり果托の縁の頂部が薄い
本種と異なり果托の縁が完全である