(仮訳)ブラジル、マットグロッソ・ド・スル州産のPeltula属の新種および新産種
Kitaura, MJ. et al., 2022. New species and new records of Peltula (Lichinales, Ascomycota lichenized) from Mato Grosso do Sul, Brazil. Rodriguésia. Available at: https://www.scielo.br/j/rod/a/fMPL3dhwPqxvGn4WGdcBPLp/ [Accessed April 5, 2022] 【R3-09388】2022/4/5投稿

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3行まとめ

ブラジル、マットグロッソ・ド・スル州で採集された地衣の一種を検討し、Peltula anthracinaとして新種記載した。
本種は地衣体が鱗片状で炭色、子器が埋生~固着し、皮層と果托が類異形菌糸組織からなることなどで特徴づけられた。
また、マットグロッソ・ド・スル州新産種としてP. leptophyllaおよびP. lingulataを報告した。
Brazil, Mato Grosso do Sul State, Corumbá Municipality, Pantanal from Paraguay subregion, RPPN Rumo ao Oeste, Gaiba Bay

(新種)

Peltula anthracina Kitaura
語源…炭色の
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【よく似た種との区別】
Peltula auriculata
ブラジルに分布する
形態的に類似している(この種に暫定的に同定されていた)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より地衣体が厚い
本種と異なり地衣体が帯緑黒色~黒色ではなくオリーブ褐色
本種と異なり地衣体の鱗片が耳形である
本種より上皮層が薄い
本種と異なり上皮層が3-5層の細胞からなる類異形菌糸組織ではなく1層の球形の菌糸細胞からなる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Peltula michroacanensis
地衣体が鱗片状
地衣体に装飾を欠く
本種と異なり上皮層が発達しない
Peltula obscurans var. deserticola
地衣体の厚さの範囲が重なる
地衣体が鱗片状
本種と異なり皮層が発達しない

(マットグロッソ・ド・スル州新産種)

Peltula leptophylla (Vainio) Büdel & M. Schultz
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(マットグロッソ・ド・スル州新産種)

Peltula lingulata (Vainio) Swinscow & Krog
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