2018年6月28日 (仮訳)日本産リティズマ科菌類の新種および新産種 Li, Z-J. et al., 2014. New species and new records of Rhytismataceae from Japan. Mycological Progress. https://doi.org/10.1007/s11557-014-0979-x [Accessed June 28, 2018]. 【R3-05256】2018/6/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 京都府から6種のリティズマ科菌類を報告し、そのうち3種を新種記載した。 Coccomyces ellipticusはアオキ、C. illiciiはシキミの枯れ葉に生じ、Discocainia nervalisは未同定の被子植物の葉脈に生じていた。 この他、新組み合わせTerriera mangiferaeを報告し、C. delta、C. sericea、C. sinensisを日本新産種として報告した。 京都府京都市左京区大文字山 (新種) Coccomyces ellipticus Z.-J. Li. & C.-L. Hou 語源…楕円形の(子嚢果の形状から) 京都府京都市左京区瓜生山 (新種) Coccomyces illicii Z.-J. Li & C.-L. Hou 語源…シキミ属の 【よく似た種との区別】 Coccomyces illiciicola 同じシキミ属植物を宿主とする 本種と異なり日本ではなく中国などに分布する 本種と異なり子嚢果が葉の両面ではなく下面のみに生じる 本種より子嚢果のサイズがずっと大きい 本種と異なり子嚢果が裂開すると裂け目がほぼ縁部まで達する 本種と異なり子嚢果の”covering layer”が炭化しない 本種より子嚢の幅が広い 本種より子嚢胞子がずっと長い 本種より側糸頂部の幅が広い 京都府京都市左京区瓜生山 (新種) Discocainia nervalis Z.-J. Li & C.-L. Hou 語源…葉脈の 【よく似た種との区別】 Discocainia treleasei 本種と異なり日本における分布が知られていない 本種と異なり葉脈に生じるという特徴を欠く 本種より子嚢胞子がずっと長い 本種より子嚢胞子の幅がずっと狭い Discocainia arctica 本種と異なり日本における分布が知られていない 本種と異なり葉脈に生じるという特徴を欠く 本種より子嚢胞子がずっと長い 本種より子嚢胞子の幅がずっと狭い Discocainia laciniata 本種と異なり日本における分布が知られていない 本種と異なり葉脈に生じるという特徴を欠く 本種より子嚢胞子がずっと長い 本種より子嚢胞子の幅がずっと狭い (日本新産種) Coccomyces delta (Kunze) Sacc. (日本新産種) Coccomyces sinensis Y.R. Lin & Z.Z. Li (新組み合わせ) Terriera mangiferae (Koorders) Z.-J. Li & C.-L. Hou, comb. nov. 旧名:Lophodermium mangiferae Koorders 【よく似た種との区別】 Terriera breve 形態的に類似している 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が頂部にかけて僅かに厚壁 本種と異なり子嚢胞子に時に1隔壁を有する 本種と異なり子嚢胞子にゼラチン質の鞘を欠く