2016年3月23日 (仮訳)Diphymyces属の新種 Rossi, W. & Santamaria, S., 2010. New species of Diphymyces (Laboulbeniales, Ascomycota). Mycological progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-010-0667-4 [Accessed March 23, 2016]. 【R3-02768】2016/03/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Diphymyces arnaudiiなど4種のDiphymyces属菌を新種記載した。 これらの新種はそれぞれチリ、オーストラリア、セルビア、およびエクアドルにおいて採集された。 宿主はそれぞれタマキノコムシ科のNemadiopsis属、Nargiotes属、Pholeuonopsis属、Adelopsis属であった。 Chile, Coihaique Pr., 10 km NW Coihaique Res. Nac. (新種) Diphymyces arnaudii W. Rossi & Santam. 語源…フランスの昆虫学者、Arnaud Faille氏に献名 【よく似た種との区別】 Diphymyces silphidarum 本種より菌体のサイズがずっと小さい 本種より付属糸下部の細胞が細長い 本種と異なり細胞IIに縦隔壁を有する 本種と異なり細胞VIに縦隔壁を有する Australia, Victoria, Errinundra Plateau Gap Rd. 2.5 km E Bonang Hwy (新種) Diphymyces giachinoi W. Rossi & Santam. 語源…イタリアの昆虫学者、Pier Mauro Giachino氏に献名 【よく似た種との区別】 Diphymyces silphidarum 同じチビシデムシ亜科の昆虫を宿主とする 本種と異なりオーストラリアではなくチリに分布する 本種と異なり子嚢殻の次端部に細長い単一の突起を有するという特徴を欠く 本種と異なり細胞IIIが指状という特徴を欠く Serbia, Mt. Zlatibor, S. Dreznik, Pipalska Pecina (新種) Diphymyces pavicevicii W. Rossi & Santam. 語源…昆虫学者のD. Pavicevic氏に献名 【よく似た種との区別】 Diphymyces spelaei 本種と異なりセルビアではなくアルバニアなどに分布する 本種と異なりAnthroherpon属昆虫を宿主とする 本種より子嚢殻が短い 本種と異なり子嚢殻が常に類円筒形で内側に僅かに屈曲するのではなく長楕円形で外側に屈曲する 本種と異なり子嚢殻頂部に突起を有する 本種より托の基部上の細胞がずっと長い Ecuador, Cotopaxi, Cantón Sigchos, San Francisco de Las Pampas, Bosque Integral Otonga (新種) Diphymyces pusillus W. Rossi & Santam. 語源…小型の 【よく似た種との区別】 Diphymyces niger 本種より菌体がずっと濃色 本種より子嚢殻の幅が狭い 本種より子嚢殻の唇部のサイズが小さい 本種ほど細胞Iが細長くない 本種ほど細胞IIが細長くない 本種ほど細胞VIが扁平でない 本種より付属糸が分枝する