(仮訳)南アフリカにおいて枯死しつつあるトウダイグサ属樹木に生じたGondwanamyces属新種
van der Linde, JA. et al., 2012. New species of Gondwanamyces from dying Euphorbia trees in South Africa. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/11-166 [Accessed December 17, 2021] 【R3-09061】2021/12/17投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

南アフリカのリンポポ州および東ケープ州において在来のトウダイグサ属樹木から分離された2種の菌を検討し、Gondwanamyces serotectusおよびG. ubusiとして新種記載した。
両種はいずれもCossonus属甲虫による被害に関連しており、宿主に対する病原性が示唆された。
また、Custingophora cecropiaeGondwanamyces属に移した。
South Africa, Limpopo Province, Last Post

(新種)

Gondwanamyces serotectus van der Linde, Jol. Roux
語源…液体から守られた(宿主の有毒な乳液に耐えることから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Gondwanamyces ubusi
南アフリカに分布する
同じトウダイグサ属樹木を宿主とする
同じCossonus属甲虫に関連している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄のサイズが小さい
本種より分生子柄の長さ/幅比が小さい
本種と異なり分生子柄が伸長して高い位置で新たな分生子柄を生じるという特徴を欠く
本種と異なり分生子形成細胞の数が4-10ではなく3-7
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
本種より分生子形成細胞の長さ/幅比が大きい
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種より分生子の長さ/幅比が大きい
本種より偽根が長い
本種より偽根の長さ/幅比が大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
South Africa, Eastern Cape Province, Great Fish River Nature Reserve

(新種)

Gondwanamyces ubusi van der Linde, Jol. Roux
語源…コサ語で「蜂蜜」(宿主が一般的に「蜂蜜の木」として知られることから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Gondwanamyces serotectus
南アフリカに分布する
同じトウダイグサ属樹木を宿主とする
同じCossonus属甲虫に関連している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種より分生子柄の長さ/幅比が大きい
本種と異なり分生子柄が伸長して高い位置で新たな分生子柄を生じるという特徴を有する
本種と異なり分生子形成細胞の数が3-7ではなく4-10
本種より分生子形成細胞のサイズが小さい
本種より分生子形成細胞の長さ/幅比が小さい
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種より分生子の長さ/幅比が小さい
本種より偽根が短い
本種より偽根の長さ/幅比が小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Gondwanamyces cecropiae (M. Kolarík) van der Linde, Jol. Roux & M.J. Wingfield
旧名:Custingophora cecropiae M. Kolarík
mycobank_logoSpecies_Fungorum