(仮訳)ブラジル南部においてパラナマツ林に発生したモエギタケ属新種
da Silva, PS., Cortez, VG. & da Silveira, RMB. 2009. New species of Stropharia from Araucaria angustifolia forests of southern Brazil. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/101/4/539.short [Accessed November 20, 2016].
【R3-03493】2016/11/20投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ブラジル、リオグランデ・ド・スル州のパラナマツ林で採集された2種のハラタケ類を検討し、Stropharia agaricoidesS. venustaとしてそれぞれ新種記載した。
前者は子実体がハラタケ属菌に類似しており、担子胞子が小型で、縁クリソシスチジアが洋梨形であることなどで特徴づけられた。
後者は子実体が帯桃色~帯ワイン色、傘縁部の被膜およびつばを有し、担子胞子が大型で、縁薄壁シスチジアが類棍棒形であることなどで特徴づけられた。
Brazil, Rio Grande do Sul State, São Francisco de Paula, FLONA-SFP

(新種)

Stropharia agaricoides P.S. Silva, Cortez & R.M. Silveira
語源…ハラタケ属のような
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Stropharia variicolor
肉眼的形態が類似している
本種と異なり亜熱帯域ではなく熱帯域に分布する
本種と異なりブラジルではなくハワイなどに分布する
本種と異なりパラナマツ林ではなく植栽の残渣に発生する
本種と異なり側クリソシスチジアが洋梨形ではなく微突形
本種と異なり縁シスチジアがクリソシスチジアでない
Stropharia acanthocystis
担子胞子の形態が類似している
縁シスチジアが洋梨形
本種と異なり傘が帯橙褐色ではなく帯黄褐色
本種と異なりつばを欠く
本種と異なり縁薄壁シスチジアを有する
Stropharia rugosoannulata(サケツバタケ)
子実体の形態が類似している(幼菌)
本種と成熟した子実体の形態がかなり異なる
本種より子実体のサイズが大きい
本種より子実体がしっかりとしている
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが洋梨形ではなく紡錘状
Stropharia coronilla(コシワツバタケ)
子実体の丈が類似している
担子胞子の形態が類似している
側シスチジアの形態が類似している
本種と異なり傘が淡黄色
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが洋梨形ではなく棍棒形
本種と異なり縁シスチジアがクリソシスチジアでない
Brazil, Rio Grande do Sul State, São Francisco de Paula, FLONA-SFP

(新種)

Stropharia venusta P.S. Silva, Cortez & R.M. Silveira
語源…美しい
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Stropharia rugosoannulata(サケツバタケ)
子実体の丈が類似している
傘の色が類似している
傘縁部に膜質の被膜の名残を伴う
根状菌糸束の形態が類似している
担子胞子の形態が類似している
側シスチジアの形態が類似している
本種と異なり傘が桃色を帯びない
本種と異なりつばが脆いのではなく永存性
本種と異なりつばが膜質ではなく肉質
本種と異なり縁シスチジアが薄壁型のみではなく薄壁型およびクリソ型の両方を有する
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形ではなく紡錘状~便腹形
本種と異なり柄シスチジアが薄壁型およびクリソ型の二型ではなく薄壁型のみ
Stropharia purpureoviolacea
傘の色が類似している
本種と異なりブラジルではなくアルゼンチンなどに分布する
本種より担子胞子が短い
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形ではなく洋梨形