(仮訳)Corymbia calophylla(マリ)の葉の病害に関連するTeratosphaeria属新種
Taylor, K. et al., 2011. New species of Teratosphaeria associated with leaf diseases on Corymbia calophylla (Marri). Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-011-0738-1 [Accessed January 7, 2021] 【R3-08029】2021/1/7投稿

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3行まとめ

オーストラリア、西オーストラリア州から固有種Corymbia calophyllaの葉の病害に関連するTeratosphaeria属2新種を記載した。
T. calophyllaは発芽パターンが特徴的であり、T. rubidaeはOMAなどの培地中に赤色色素を拡散させることなどで特徴づけられた。
また、T. australiensisのエピタイプを指定した。
Western Australia, Perth, Kings Park Botanical Gardens

(新種)

Teratosphaeria calophylla K. Taylor, T.I. Burgess & G.E. StJ. Hardy
語源…Corymbia calophylla(宿主)の
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【よく似た種との区別】
Mycosphaerella tumulosa
オーストラリアに分布する
同じCorymbia属植物を宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりユーカリ属植物が宿主として知られている
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Teratosphaeria fimbriata
オーストラリアに分布する
同じCorymbia属植物を宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Teratosphaeria associata
オーストラリアに分布する
同じCorymbia属植物を宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりユーカリ属植物が宿主として知られている
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Teratosphaeria toledana
同じフトモモ科植物を宿主とする
子嚢胞子のサイズが類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなくスペインなどに分布する
本種と異なりCorymbia属ではなくユーカリ属植物などを宿主とする
本種と子嚢胞子の24時間以内の発芽パターンが異なる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Teratosphaeria corymbiae
オーストラリアに分布する
同じCorymbia属植物を宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり有性世代が知られていない
本種と異なり無性世代が知られている
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Western Australia, Yalgorup National Park

(新種)

Teratosphaeria rubidae Andjic & P.A. Barber
語源…赤色の(培地中に拡散する色素の色から)
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【よく似た種との区別】
Teratosphaeria pseudocryptica
オセアニアに分布する
同じフトモモ科植物を宿主とする
葉に病害を引き起こす
無性世代の形態が類似している
ITSおよびITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなくニュージーランドに分布する
本種と異なりCorrymbia属ではなくユーカリ属植物などを宿主とする
本種と葉の病徴が異なる
本種と異なり有性世代が知られている
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
本種より分生子の幅が僅かに狭い
本種より分生子が薄壁
本種よりMEA培地での生長が遅い
ITSおよびITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Teratosphaeria australiensis (B. Sutton) Crous
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【よく似た種との区別】
Teratosphaeria tinara
オーストラリアに分布する
同じCorymbia属植物を宿主とする
病徴が類似している
分生子の形状が類似している
培養性状が類似している
ITSおよびITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子果が分生子層ではなく分生子殻である
本種より分生子形成細胞のサイズが小さい
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり培養下で不稔である
ITSおよびITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される