(仮訳)南インドにおいて真菌性角膜炎の症例から得られたCurvularia属の新種、C. tamilnaduensisおよびC. coimbatorensis
Kiss, N. et al., 2020. New Species of the Genus Curvularia: C. tamilnaduensis and C. coimbatorensis from Fungal Keratitis Cases in South India. Pathogens. Available at: https://www.mdpi.com/2076-0817/9/1/9 [Accessed December 26, 2019] 【R3-06895】2019/12/26投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

インドにおいて角膜炎の患者から分離された2種の菌を検討し、Curvularia tamilnaduensisおよびC. coimbatorensisとして新種記載した。
両種は分子系統解析で姉妹群を形成したが、分生子のサイズや厚壁胞子の有無などが異なっていた。
後者は前者よりも抗真菌薬に対する感受性が低かった。
India, Coimbatore

(新種)

Curvularia coimbatorensis N. Kiss & S. Kocsubé
語源…コーヤンブットゥール産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Curvularia petersonii
コロニーの形態が非常に類似している
ITS+tef1α+gpdhに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄が顕著に短い
本種と異なり分生子柄が僅かにしか膝折状にならない
本種より分生子の幅が狭い
ITS+tef1α+gpdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Curvularia tamilnaduensis
インドに分布する
角膜炎患者の眼から分離される
ITS+tef1α+gpdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と分生子のサイズが異なる
本種と異なり厚壁胞子を有する
本種とコロニーの形態が異なる
本種より抗真菌薬に対する感受性が高い
ITS+tef1α+gpdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新種)

Curvularia tamilnaduensisCurvularia coimbatorensis N. Kiss & S. Kocsubé
語源…タミル・ナードゥ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Curvularia coimbatorensis
インドに分布する
角膜炎患者の眼から分離される
ITS+tef1α+gpdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と分生子のサイズが異なる
本種と異なり厚壁胞子を欠く
本種とコロニーの形態が異なる
本種より抗真菌薬に対する感受性が低い
ITS+tef1α+gpdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Curvularia petersonii
ITS+tef1α+gpdhに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり厚壁胞子を欠く
ITS+tef1α+gpdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Curvularia americana
ITS+tef1α+gpdhに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子の異隔壁数が4(-5)
本種と異なり厚壁胞子を欠く
ITS+tef1α+gpdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Curvularia verruculosa
ITS+tef1α+gpdhに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子の異隔壁数がほとんどの場合3
本種と異なり厚壁胞子を欠く
ITS+tef1α+gpdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される