(仮訳)次世代シーケンシングが不稔の痂状地衣の系統を明らかにする
Hodkinson, BP. & Lendemer, JC. 2013. Next-generation sequencing reveals sterile crustose lichen phylogeny. Mycosphere. Available at: http://mycosphere.org/pdf/MC4_6_No1.pdf [Accessed August 4, 2020] 【R3-07563】2020/8/4投稿

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3行まとめ

次世代シーケンシングを用いてLepraria morozianaのnrLSUおよびITSの配列データを取得した。
分子系統解析の結果、本種が従来チャシブゴケ綱に含まれていたのは誤りで、実際にはホシゴケ菌綱に属することが明らかになった。
本種に対して新組み合わせAndreiomyces morozianusを提唱して新科アンドレイオマイセス科に含めるとともに、Lepraria obtusaticaを本新属に移した。

(新組み合わせ)

Andreiomyces morozianus (J.C.Lendemer) B.P.Hodkinson & J.C.Lendemer
旧名:Lepraria moroziana Lendemer
語源…(属名)Andrei “Andy” Moroz博士に献名+菌
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【よく似た種との区別】
Andreiomyces obtusaticus
形態的に同一である
主要地衣成分として”obtusatic acid”を含む
本種と異なり北米ではなくヨーロッパに分布する
本種と異なり地衣成分としてイソウスニン酸およびアントラキノン色素を産生しない

(新組み合わせ)

Andreiomyces obtusaticus (T.Tønsberg) B.P.Hodkinson & J.C.Lendemer
旧名:Lepraria obtusatica Tønsberg
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【よく似た種との区別】
Andreiomyces morozianus
形態的に同一である
主要地衣成分として”obtusatic acid”を含む
本種と異なりヨーロッパではなく北米に分布する
本種と異なり地衣成分としてイソウスニン酸およびアントラキノン色素を産生する