(仮訳)東アジア産の新種Nipponoparmelia perplicata
Kondratyuk, SY. et al., 2011. Nipponoparmelia perplicata sp. nov. (Parmeliaceae, Ascomycota) from eastern Asia. Mycotaxon. …. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2013/00000126/00000001/art00006 [Accessed November 3, 2014].
【R3-01251】2014/11/04投稿

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3行まとめ

韓国および色丹島で樹皮上から採集された地衣を検討し、Nipponoparmelia perplicataとして新種記載した。
本種は下面で明瞭だが上面では不明瞭な擬盃点を有すること、裂片縁部がヘルメット状に巻き込むこと、裂芽を欠くことなどで特徴づけられた。
また、裂芽の情報などを加えてN. pseudolaeviorの記載文を改訂し、韓国産Nipponoparmelia属地衣の検索表を掲載した。
韓国慶尚南道智異山

(新種)

Nipponoparmelia perplicata S.Y. Kondr., Tschab., Elix & Hur
語源…もつれた(擬盃点の形態から)
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【よく似た種との区別】
Nipponoparmelia laevior(テリハゴケ)
韓国(および日本)に分布する
山地に分布する
裂芽を欠く
本種より地衣体の裂片のサイズが大きい
本種と異なり裂片が不規則形ではなく類線形
本種と異なり地衣体縁部が下方に折り畳まれヘルメット状になるのではなく斜上する
本種より擬盃点のサイズが小さい
本種と異なり擬盃点が上面において不明瞭ではなく明瞭
本種より子嚢胞子の幅が僅かに狭い
Nipponoparmelia isidioclada(ヤスダウメノキゴケ)
韓国・ロシア(および日本)に分布する
本種と異なり珊瑚状~裂芽状の構造を有する
本種より擬盃点のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸および4-O-メチルジロホール酸を含む
Nipponoparmelia pseudolaevior(チヂレテリハゴケ)
韓国・ロシア(および日本)に分布する
本種と異なり裂芽を有する
Cetreliopsis asahinae
地衣体下面に擬盃点を有する
本種より裂片のサイズが大きい
本種ほど裂片同士が密に付着していない
本種ほど裂片の下面が平滑でない
本種と異なり通常縁部に子器を有する
本種と異なり地衣体上面の擬盃点が不明瞭ではなく明瞭
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む

(その他掲載種)

Nipponoparmelia pseudolaevior (Asahina) K.H. Moon, Y. Ohmura & Kashiw.
チヂレテリハゴケ
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【よく似た種との区別】
Nipponoparmelia perplicata
韓国・ロシア(および日本)に分布する
本種と異なり裂芽を欠く
Nipponoparmelia laevior(テリハゴケ)
東アジア(日本・韓国)に分布する
本種と異なり裂芽を欠く
Nipponoparmelia isidioclada(ヤスダウメノキゴケ)
東アジア(日本・韓国・極東ロシア)に分布する
本種と異なり二次裂片を欠く
本種より裂芽が短い
本種より擬盃点のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む
Punctelia rudecta(トゲハクテンゴケ)
形態的に類似している(誤同定された例がある)
本種と異なり縁部のみに擬盃点を有するという特徴を欠く
本種と異なり縁部に無数の裂芽を伴う二次裂片を有するという特徴を欠く
本種と異なり裂片下面が黒色という特徴を欠く