2017年8月15日 （仮訳）顕微鏡なしではいられない：Cheimonophyllum、Clitopilus、Crepidotus、およびEntoloma属の類似種 Delivorias, P. & Gonou-Zagou, Z., 2011. Not without a microscope: Look-alike species of Cheimonophyllum, Clitopilus, Crepidotus and Entoloma. Field Mycology. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Zacharoula_Gonou/publication/251678735_Not_without_a_microscope_Look-alike_species_of_Cheimonophyllum_Clitopilus_Crepidotus_and_Entoloma/links/58048c6a08ae23fd1b68a79c.pdf [Accessed August 15, 2017]. 【R3-04301】2017/08/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 白色小型棚状で襞を有する子実体を形成する、互いに肉眼的に類似するが複数の属にまたがるギリシャ産の4種を検討した。 そのうちClitopilus hobsoniiおよびEntoloma parasiticumをギリシャ新産種として報告した。 C. hobsoniiはギリシャにおいて広く分布するが見過ごされてきたと考えられ、1標本はマンネンタケ属菌の古い子実体という特異な基質から発生していた。 （その他掲載種） Cheimonophyllum candidissimum (Berk. & M.A. Curtis) Singer （その他掲載種） Crepidotus applanatus (Pers.) P. Kumm. マルミノチャヒラタケ 【よく似た種との区別】 Crepidotus cesatii 肉眼的に類似している 子実体が小型 子実体が類白色 顕微鏡的形質が異なる Crepidotus variabilis（コナカブリ） 肉眼的に類似している 子実体が小型 子実体が類白色 顕微鏡的形質が異なる Crepidotus lundellii 肉眼的に類似している 子実体が小型 子実体が類白色 顕微鏡的形質が異なる Crepidotus subverrucisporus 肉眼的に類似している 子実体が小型 子実体が類白色 顕微鏡的形質が異なる Crepidotus applanatus var. subglobiger 本種と異なり針葉樹の基質を選好する 本種と異なり縁シスチジアがしばしば偽頭状～頭状の棍棒形ではなく瓶形～円筒形 （ギリシャ新産種） Clitopilus hobsonii (Berk. & Broome) P.D. Orton 【よく似た種との区別】 Entoloma parasiticum（ヒメヤグラタケモドキ） ギリシャに分布する 肉眼的形態が類似している（襞の色なしでは実際識別不能） 本種と異なり襞が成熟時帯桃色 （ギリシャ新産種） Entoloma parasiticum (Quél.) Kreisel ヒメヤグラタケモドキ 【よく似た種との区別】 Entoloma albotomentosum 本種と異なりギリシャにおける分布が知られていない 本種と異なり草本を基質とする 本種より担子胞子の幅がやや狭い 本種と異なり菌糸にクランプを欠く Entoloma depluens（カクミノコナカブリ） 本種と異なりギリシャにおける分布が知られていない 本種と異なり襞縁部が縁シスチジアに覆われ不稔 Clitopilus hobsonii ギリシャに分布する 肉眼的形態が類似している（襞の色なしでは実際識別不能） 本種と異なり襞が成熟時帯桃色という特徴を欠く