(仮訳)ポーランド産Caloplaca soraliferaについて
Wilk, K. & Śliwa, L. 2012. Note on Caloplaca soralifera (Teloschistaceae, lichenized Ascomycetes) in Poland. Acta Societatis Botanicorum Poloniae. Available at: https://pbsociety.org.pl/journals/index.php/asbp/article/view/asbp.2012.008 [Accessed February 20, 2019] 【R3-05968】2019/2/20投稿

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3行まとめ

Caloplaca soraliferaをポーランド新産種として報告した。
本種はポーランド国内の7ヶ所で採集され、主にコンクリートに発生し、稀に石灰岩にも発生していた。
本種の記載文を掲載し、類似種との相違点などを記述した。

(ポーランド新産種)

Caloplaca soralifera Vondrák & Hrouzek
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Caloplaca xerica
本種と異なり乾燥して暑い環境に生息する
本種と異なりコンクリートや石灰岩ではなく塩基に富む珪質岩などに生じる
本種と異なり粉芽を欠く
本種と異なり裂芽を有する
Caloplaca chlorina
本種と異なりコンクリートや石灰岩ではなく塩基に富む珪質岩などに生じる
本種と異なり子器が典型的なレカノラ型
本種と異なり地衣体に粉霜を伴うことが稀
Caloplaca albolutescens
生態的に類似している
本種と異なり地衣体が灰色ではなく白色
本種と異なり地衣体が詰まっているのではなく粉状の粗面である
本種と異なり切片において結晶が皮層のみに見られるのではなく豊富に見られる
本種と異なり藻類層が明瞭に視認されるのではなくほぼ不可視である
本種と異なり”thalline cortex”を欠く
Caloplaca concreticola
コンクリートのような人工の基質上に生じる
形態的に類似している(不稔の場合に混同のおそれがある)
Caloplaca pratensis
地衣体の形態がやや類似している
本種と異なりポーランドなどではなく北米のみから知られている
本種と異なり子器が帯褐色
本種と異なり粉芽が地衣体の小区画上面に主に分布する
Caloplaca teicholyta
ポーランドに分布する
形態的に類似している(しばしば誤同定されていた)
本種と異なり地衣体が厚い
本種と異なり地衣体の輪郭が丸みを帯びる
本種と異なり地衣体の縁部が裂片状
本種と異なり地衣体中央部の小区画が崩れて小粒になる
本種と異なり地衣体表面が粉芽および裂芽によりざらついた小粒状の外見となる
本種と異なり子器を形成することが稀
本種と異なり子器が顕著な帯赤色
本種と異なり裂芽を有する