2018年7月21日 （仮訳）マレーシア産テングタケ属Caesareae節菌について Tang, L-P. et al., 2017. Notes on Amanita section Caesareae from Malaysia. Mycologia. Available at: https://doi.org/10.1080/00275514.2017.1394789 [Accessed July 21, 2018]. 【R3-05324】2018/7/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ マレーシア産テングタケ属Caesareae節菌の形態学的検討および分子系統解析を実施した。 新種Amanita malayensisを含む7種の系統学的種を認めた。 4種の既知種を同定し、残り2つの系統学的種はデータ不足から未記載に留めた。 Malaysia, Perak State, Taiping District, Taiping Lake Gardens （新種） Amanita malayensis L.P. Tang, Zhu L. Yang & S.S. Lee 語源…マレーシア産の 【よく似た種との区別】 Amanita javanica（キタマゴタケ） マレーシアに分布する 形態的に類似している（混同されてきた） ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁（同じCaesareaクレードに含まれる） 本種より傘が赤色を帯びる 本種より傘縁部の条線が長い 本種と異なり柄が帯黄白色～クリーム色ではなく橙黄色 本種と異なり柄表面の鱗片が黄色ではなく橙黄褐色 本種より担子胞子の幅が広い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita hemibapha ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁（同じCaesareaクレードに含まれる） 本種と異なりマレーシアにおける分布が知られていない 本種と傘の色が異なる ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita rubromarginata（フチドリタマゴタケ） ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁（同じCaesareaクレードに含まれる） 本種と傘の色が異なる ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita similis（チャタマゴタケ） マレーシアに分布する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁（同じCaesareaクレードに含まれる） 本種と異なり傘が帯黄橙色ではなく煤ビスタ色～帯オリーブ色 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される （マレーシア新産種） Amanita aporema Boedijn 【よく似た種との区別】 Amanita princeps マレーシアに分布する フタバガキ林に生息する 形態的に類似している（混同されうる） ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁（同じZambianaクレードに含まれる） 本種より子実体のサイズが大きい 本種より傘のサイズが大きい 本種より傘の縁部の条線が短い 本種と異なり担子胞子が球形ではなく類球形 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される （その他掲載種） Amanita javanica (Corner & Bas) T. Oda, C. Tanaka & Tsuda キタマゴタケ 【よく似た種との区別】 Amanita hemibapha 形態的に類似している ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁（同じCaesareaクレードに含まれる） 本種と異なりマレーシアにおける分布が知られていない 本種と異なり傘が橙黄色ではなく緋色または深紅色 本種と異なり柄表面に橙黄褐色の鱗片ではなく帯赤色のパッチを伴う 本種と異なりつばが橙黄褐色ではなく黄色 本種より担子胞子の幅が狭い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita rubromarginata（フチドリタマゴタケ） 傘が橙黄色 傘縁部の条線が長い 襞が淡黄色 襞に帯赤色の縁取りを有する 柄が黄色 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁（同じCaesareaクレードに含まれる） 本種と異なりフタバガキ科ではなくブナ科植物と関係を持つ 本種より傘が赤色を帯びる 本種と異なりつばが橙黄褐色ではなく橙色 本種より担子胞子の幅が広い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita similis（チャタマゴタケ） 形態的に類似している ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁（同じCaesareaクレードに含まれる） 本種と異なり傘が幼時暗褐オリーブ色 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita malayensis マレーシアに分布する 形態的に類似している（混同されてきた） ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁（同じCaesareaクレードに含まれる） 本種ほど傘が赤色を帯びない 本種より傘縁部の条線が短い 本種と異なり柄が橙黄色ではなく帯黄白色～クリーム色 本種と異なり柄表面の鱗片が橙黄褐色ではなく黄色 本種より担子胞子の幅が狭い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される （その他掲載種） Amanita princeps Corner & Bas 【よく似た種との区別】 Amanita aporema マレーシアに分布する フタバガキ林に生息する 形態的に類似している（混同されうる） ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁（同じZambianaクレードに含まれる） 本種より子実体のサイズが小さい 本種より傘のサイズが小さい 本種より傘の縁部の条線が長い 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく球形 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される （その他掲載種） Amanita similis Boedijn チャタマゴタケ 【よく似た種との区別】 Amanita malayensis マレーシアに分布する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁（同じCaesareaクレードに含まれる） 本種と異なり傘が煤ビスタ色～帯オリーブ色ではなく帯黄橙色 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita javanica（キタマゴタケ） 形態的に類似している ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁（同じCaesareaクレードに含まれる） 本種と異なり傘が幼時暗褐オリーブ色という特徴を欠く ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される