2022年3月11日 (仮訳)ポーランド産多孔菌類について (3):原生林における4種の稀産種 Piątek, M. 2003. Notes on Polish polypores. 3. Four rare species of old-growth forests. Polish Botanical Journal. Available at: http://bomax.botany.pl/cgi-bin/pubs/data/article_pdf?id=798 [Accessed March 11, 2022] 【R3-09315】2022/3/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ポーランドの原生林においてAntrodia malicola、Diplomitoporus lindbladii、Pycnoporellus alboluteus、およびP. fulgensの4種を採集した。 各種について記載文、標本情報、フェノロジーなどを掲載した。 これらの種はいずれもほとんどの場合原生林に発生する稀産種であり、その指標種となる可能性があった。 (その他掲載種) Antrodia malicola (Berkeley & M.A. Curtis) Donk 【よく似た種との区別】 Trametes cervina 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり褐色腐朽菌ではなく白色腐朽菌である 本種と異なり子実層托が通常明瞭な迷路状または薄歯状~針状 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なりシスチジオールを有する (その他掲載種) Diplomitoporus lindbladii (Berkeley) Gilbertson & Ryvarden 【よく似た種との区別】 Diplomitoporus meridionalis ヨーロッパに分布する 菌糸の形態が類似している 本種と異なり子実層托が軟骨質である 本種と異なりレプトシスチジアを有する (その他掲載種) Pycnoporellus alboluteus (Ellis & Everhart) Kotlaba & Pouzar 【よく似た種との区別】 Pycnoporellus fulgens(カボチャタケ) ポーランドに分布する 本種と異なり子実体が背着生ではなく傘状 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なりシスチジアを有するのではなく欠く (その他掲載種) Pycnoporellus fulgens (Fries) Donk カボチャタケ 【よく似た種との区別】 Pycnoporellus alboluteus ポーランドに分布する 本種と異なり子実体が傘状ではなく背着生 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なりシスチジアを欠くのではなく有する Hapalopilus croceus(オオカボチャタケ) 子実体が橙色 子実体が傘状 子実体がKOHで赤変する 本種と異なりオークおよびクリに限って生じる 本種と異なり子実体が乾燥時暗色になる 本種と異なり子実体が乾燥すると縮む 本種と異なり子実体がKOHでチェリーレッドではなく赤色~洋紅色を呈する 本種と異なり生殖菌糸にクランプを有する 本種と異なり担子胞子が広楕円形 Hapalopilus nidulans(アカゾメタケ) 子実体が橙色 子実体が傘状 子実体がKOHで赤変する 本種と異なり様々な広葉樹に生じる 本種と異なり子実体がKOHでチェリーレッドではなく鮮紫色を呈する 本種と異なり担子胞子が小型 本種と異なり担子胞子が楕円形 本種と異なり生殖菌糸にクランプを有する Bondarcevomyces taxi(カワリサルノコシカケ) 子実体が橙色 子実体が傘状 本種と異なりポーランドではなくコーカサス、極東ロシア、中国などに分布する 本種と異なり子実体がKOHで赤変ではなく灰色に呈色する 本種と異なり担子胞子が小型 本種と異なり担子胞子が長楕円形~円筒形 本種と異なり生殖菌糸にクランプを有する Pycnoporus cinnabarinus(シュタケ) 子実体が橙色 子実体が傘状 本種と異なりほとんどの場合落葉樹に生じる 本種と異なり子実体がコルク質である 本種と異なり子実体がKOHで赤変ではなく黄変する 本種と異なり孔口が規則形である 本種と異なり生殖菌糸にクランプを有する