2020年6月25日 (仮訳)タイ産うどんこ病菌の記録 (3):マメ科、ブナ科、アジサイ科、およびシソ科植物を宿主とするErysiphe属菌 Meeboon, J. & Takamatsu, S. 2017. Notes on powdery mildews (Erysiphales) in Thailand III. Erysiphe species on Fabaceae, Fagaceae, Hydrangeaceae and Lamiaceae. Tropical Plant Pathology. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s40858-017-0137-5 [Accessed June 25, 2020] 【R3-07442】2020/6/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ産のマメ科、ブナ科、アジサイ科、およびシソ科植物を宿主とするErysiphe属菌を検討した。 4種の植物をErysiphe属菌の宿主として新たに報告した。 また、2種の菌の新宿主を報告し、11種をタイ新産種として報告した。 (その他掲載種) Erysiphe lespedezae R.Y. Zheng & U. Braun 【よく似た種との区別】 Erysiphe quercicola タイに分布する 同じクズを宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種より分生子柄の脚胞が短い 本種と異なり分生子が円筒形~卵状ではなく楕円形~樽形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Erysiphe trifoliorum (Wallr.) U. Braun 【よく似た種との区別】 Erysiphe quercicola タイに分布する 同じタマリンドを宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が卵状~楕円形~円筒形ではなく楕円形~樽形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Erysiphe pisi タイに分布する 同じクサネム属植物を宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が長い 本種より分生子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Erysiphe pisi DC. 【よく似た種との区別】 Erysiphe trifoliorum タイに分布する 同じクサネム属植物を宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種より分生子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Erysiphe quercicola S. Takam. & U. Braun 【よく似た種との区別】 Erysiphe lespedezae タイに分布する 同じクズを宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が長い 本種より分生子柄の脚胞が長い 本種と異なり分生子が楕円形~樽形ではなく円筒形~卵状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Erysiphe trifoliorum タイに分布する 同じタマリンドを宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が楕円形~樽形ではなく卵状~楕円形~円筒形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Erysiphe baliensis Siahaan & S. Takam. (その他掲載種) Pseudoidium hortensiae (Jørst.) U. Braun & R.T.A. Cook ※この他にPueraria mirifica、Indigofera dosua、Indigofera linnaei、Pueraria wallichii、Clitoria ternatea、Mucuna bracteata、Lithocarpus lindleyanus、Lithocarpus vestitus、Microtoena insuavis、Ocimum sanctumをそれぞれ宿主とするErysiphe属菌を報告した。