(仮訳)イベリア半島北西部産の広義イッポンシメジ属に関する記録 (11):Entoloma亜属の新種
Blanco-Dios, JB. 2021. Notes on the genus Entoloma s.l. in the Northwest of the Iberian Peninsula (XI): a new species in subgenus Entoloma. Studies in Fungi. Available at: https://www.studiesinfungi.org/pdf/SIF_6_1_2.pdf [Accessed February 1, 2021] 【R3-08105】2021/2/1投稿

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3行まとめ

スペイン、ガリシア州の草地の縁で採集された菌を検討し、Entoloma cedeirenseとして新種記載した。
本種はEntoloma亜属に含まれ、草っぽい味と強い臭いがあり、担子胞子が等径で、柄シスチジアの形状が多様であることなどで特徴づけられた。
本種と同じ亜属の各種との相違点などを記述した。
Spain, A Coruña, Cedeira, Régoa

(新種)

Entoloma cedeirense Blanco-Dios
語源…セデイラ産の
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【よく似た種との区別】
Entoloma sinuatum(イッポンシメジ)
ヨーロッパに分布する
本種と異なり草地の縁ではなく落葉樹林などに生息する
本種ほど襞が明色でない
本種と異なり子実体の味が草っぽいのではなく不快
本種と異なり子実体の臭いが堆肥や発酵した草のようで僅かにカブの臭いがするのではなく饐えた吐き気のする臭いまたは穀粉様の悪臭
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が等径であまり角張らないのではなく顕著に角張る
本種と異なり担子胞子が薄壁ではなく厚壁
Entoloma cerinum
本種と異なり草地の縁ではなく広葉樹林などに生息する
本種と異なりスペインではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なり傘が非常に暗い褐色
本種と異なり襞が帯黄色で成熟すると暗桃色
本種と異なり子実体の味が草っぽいのではなく特別な味を欠く
本種と異なり子実体の臭いが堆肥や発酵した草のようで僅かにカブの臭いがするのではなく不快臭がある
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
Entoloma praeluteum
本種と異なりスペインではなくマレーシアなどに分布する
本種と異なり草地の縁ではなく森林などに生息する
本種と異なり傘が黄色
本種と異なり柄が黄色
本種と異なり肉が黄色
本種と異なり子実体の臭いが堆肥や発酵した草のようで僅かにカブの臭いがするのではなく穀粉臭である
Entoloma manganaense
本種と異なりスペインではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なり草地の縁ではなく硬葉樹林などに生息する
本種と異なり傘が暗赤褐色
本種と異なり襞が濃黄色
本種と異なり柄が青色
本種と異なり子実体の味が草っぽいのではなく温和
本種と異なり子実体の臭いが堆肥や発酵した草のようで僅かにカブの臭いがするのではなく無臭
本種より担子胞子のサイズが大きい
Entoloma mathinnae
本種と異なりスペインではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なり草地の縁ではなく湿潤林および硬葉樹林などに生息する
本種と異なり傘が淡褐色
本種と異なり襞が明黄色
本種と異なり柄が白色で僅かに青紫色を帯びる
本種と異なり子実体の味が草っぽいのではなく特別な味を欠く
本種と異なり子実体の臭いが堆肥や発酵した草のようで僅かにカブの臭いがするのではなく特別な臭いを欠く
本種より担子胞子のサイズが大きい
Entoloma flavifolium
本種と異なりスペインではなく北米などに分布する
本種と異なり草地の縁ではなく森林などに生息する
本種と異なり傘が顕著な有色
本種と異なり子実体の味が草っぽいのではなく粉っぽい
本種と異なり子実体の臭いが堆肥や発酵した草のようで僅かにカブの臭いがするのではなく僅かに穀粉臭がある
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子があまり角張らないのではなく顕著に角張る
本種より担子胞子のQ値が大きい
Entoloma luridum(キイロウラベニタケ)
本種と異なりスペインではなく北米などに分布する
本種と異なり子実体がほぼ白色
本種と異なり襞が明黄色
本種と異なり子実体の臭いが堆肥や発酵した草のようで僅かにカブの臭いがするのではなく特別な臭いを欠く
本種より担子胞子のサイズが大きい
Entoloma subsinuatum
本種と異なりスペインではなく北米などに分布する
本種と異なり草地の縁ではなく針葉樹と落葉樹に近い場所などに生じる
本種と異なり子実体が淡色
本種と異なり襞が幼時のみ帯黄色
本種と異なり子実体の味が草っぽいのではなく不快な腐ったような味がある
本種と異なり子実体の臭いが堆肥や発酵した草のようで僅かにカブの臭いがするのではなく強い穀粉臭
本種より担子胞子のサイズが大きい
Entoloma whiteae
本種と異なりスペインではなく北米などに分布する
本種と異なり草地の縁ではなく混交落葉樹林などに生息する
本種と異なり傘表面に僅かに吸水性を有する
本種と異なり子実体の味が草っぽいのではなく腐った粉っぽい味がある
本種と異なり子実体の臭いが堆肥や発酵した草のようで僅かにカブの臭いがするのではなく強い穀粉状の悪臭からややアルカリの臭いがする
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子のQ値が大きい