(仮訳)日本産Inocybe属 (1)
Kobayashi, T. 2002. Notes on the genus Inocybe of Japan: I. Mycoscience. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s102670200030 [Accessed December 1, 2021] 【R3-09015】2021/12/1投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

東京都調布市においてイヌシデ樹下から採集された、細長い子実体や結節状の担子胞子、柄シスチジアなどで特徴づけられた菌を検討し、Inocybe subtilisとして新種記載した。
I. phaeodisca var. geophylloidesを千葉県から日本新産の変種として報告した。
I. pseudoreductaを北海道および千葉県から日本新産種として報告した。
東京都調布市

(新種)

Inocybe subtilis Takah. Kobayashi
コブミノアシナガトマヤタケ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Inocybe acutata(アシナガトマヤタケ)
子実体の形状が細長い
本種と異なり担子胞子表面が結節状ではなく小刺状
本種と異なり柄シスチジアが全体ではなく柄頂部にのみ分布する
Inocybe lacera f. gracilis
本種と異なり担子胞子が長楕円形~類円筒形
本種と異なり担子胞子表面が結節状ではなくほぼ平滑
Inocybe leptoclada(モモエノトマヤタケ)
柄シスチジアが全体に分布する
本種ほど子実体の形状が細長くない
本種と異なり傘が白色~黄褐白色
本種ほど担子胞子表面が結節状でない
本種よりメチュロイドが厚壁

(日本新産種)

Inocybe phaeodisca var. geophylloides Kühner
シロトマヤタケモドキ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Inocybe geophylla(シロトマヤタケ)
本変種と異なり傘表面に小亀裂を欠く
本変種と異なり担子胞子頂部が鈍頭

(日本新産種)

Inocybe pseudoreducta Stangl & Glowinski
カブラトマヤタケ
mycobank_logoSpecies_Fungorum