(仮訳)南米産Tetramelas属地衣について:ペルー産の2新種および1新組み合わせ
Elix, JA. 2019. Notes on the genus Tetramelas (Caliciaceae, Ascomycota) in South America: Two new species from Peru, and a new combination. Opuscula Philolichenum. Available at: http://sweetgum.nybg.org/science/op/biblio_list.php?BucVolume_tab=18 [Accessed November 26, 2019] 【R3-06806】2019/11/26投稿

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3行まとめ

ペルーの高地で採集された2種の地衣を検討し、それぞれTetramelas peruviensisT. weberianusとして新種記載した。
また、Buellia coquimbensisTetramelas属に移した。
南米産Tetramelas属地衣の検索表を掲載した。
Peru, De Ica, western foothills of the Andes, 36–40 km E of Nazca, on road to Puquio

(新種)

Tetramelas peruviensis Elix
語源…ペルー産の
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【よく似た種との区別】
Tetramelas nelsonii
子実上層が青緑色
子実上層がN+紫色
子実下層の呈色反応が類似している
子嚢胞子のサイズが類似している
本種と異なりペルーではなくサウス・シェトランド諸島および南極大陸などに分布する
本種より子嚢胞子の幅が狭い
本種と異なり子嚢胞子に”endo-septa”を生じ、のちに2-3隔壁をあらわす
本種と異なり髄層が弱アミロイドのことがある
本種と異なり髄層に蓚酸カルシウムを含まない
本種と異なり地衣成分として6-O-メチルアルトテリンおよび4_5-ジクロロ-6-O-メチルノルリケキサントンを含む
本種と異なり地衣成分としてイソアルトテリンを含まない
Tetramelas coquimbensis
南米に分布する
岩上生地衣である
子実上層が青緑色
子実上層がN+紫褐色
子実下層の呈色反応が類似している
子嚢胞子の隔壁数が1
髄層が非アミロイド
髄層に蓚酸カルシウムを含む
粉子が桿形
地衣成分が同一
本種と異なりペルーではなくチリなどに分布する
本種と異なり初生菌糸を有する
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり油滴を含む側糸を欠く
Peru, De Ica, western foothills of the Andes, 36–40 km E of Nazca, on road to Puquio

(新種)

Tetramelas weberianus Elix
語源…アメリカの地衣学者、William A. Weber氏に献名
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【よく似た種との区別】
Tetramelas granulosus
子実下層が暗褐色
子実下層がK陰性
子嚢胞子の隔壁数が主に3
子器の顕微鏡的形質が類似している
粉子の形態が類似している
本種と異なりペルーではなく南極半島、サウス・ジョージア諸島、サウス・オークニー諸島、サウス・シェトランド諸島などに分布する
本種と異なり子実上層が青緑色ではなく褐色
本種と異なり子実上層がN+紫褐色ではなくN陰性
本種と異なり髄層が非アミロイドではなくアミロイド
本種と異なり髄層に蓚酸カルシウムを含むという特徴を欠く
本種と異なり地衣成分として6-O-メチルアルトテリンを含む
本種と異なり地衣成分としてイソアルトセリンを欠く

(新組み合わせ)

Tetramelas coquimbensis (C.W.Dodge) Elix
旧名:Buellia coquimbensis C.W.Dodge
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【よく似た種との区別】
Tetramelas peruviensis
南米に分布する
岩上生地衣である
子実上層が青緑色
子実上層がN+紫褐色
子実下層の呈色反応が類似している
子嚢胞子の隔壁数が1
髄層が非アミロイド
髄層に蓚酸カルシウムを含む
粉子が桿形
地衣成分が同一
本種と異なりチリなどではなくペルーに分布する
本種と異なり初生菌糸を欠く
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり油滴を含む側糸を有する