(仮訳)イランの固有植物、Euphorbia polycaulisに生じたCollophorina属菌およびConiochaeta属菌
Nasr, S. et al., 2018. Novel Collophorina and Coniochaeta species from Euphorbia polycaulis, an endemic plant in Iran. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11557-018-1382-9 [Accessed: April, 27 2018].
【R3-05073】2018/4/28投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

イラン、ゴム州において固有種のEuphorbia polycaulisから分離された酵母および酵母様糸状菌を検討した。
Collophorina euphorbiaeConiochaeta iranica、およびC. euphorbiaeの3新種を記載した。
本報告はトウダイグサ属植物からのConiochaeta属菌およびConiochaeta属菌の初報告となった。
Iran, Qom province, Dastjerd region

(新種)

Collophorina euphorbiae Nasr, S. Bien & Damm
語源…トウダイグサ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Collophorina rubra
ITS+GAPDH+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなく南アフリカなどに分布する
本種と異なりトウダイグサ属ではなくサクラ属植物などを宿主とする
本種と異なりコロニーが類白色~黄褐色ではなく赤色を帯びる
ITS+GAPDH+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Collophorina africana
ITS+GAPDH+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなく南アフリカなどに分布する
本種と異なりトウダイグサ属ではなくサクラ属植物などを宿主とする
本種と異なりコロニーが類白色~黄褐色ではなく赤色を帯びる
ITS+GAPDH+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Collophorina hispanica
イランに分布する
内生分生子を形成する
ITS+GAPDH+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスペインなどにおける分布が知られている
本種と異なりトウダイグサ属植物ではなくアーモンドなどを宿主とする
本種と異なりコロニーが類白色~黄褐色ではなく赤色を帯びる
ITS+GAPDH+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Collophorina aceris
コロニーの色が類似している
ITS+GAPDH+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなく米国などに分布する
本種と異なりトウダイグサ属ではなくカエデ属植物などを宿主とする
本種と異なり菌核を形成する
ITS+GAPDH+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Collophorina paarla
内生分生子を形成する
コロニーの色が類似している
ITS+GAPDH+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなく南アフリカなどに分布する
本種と異なりトウダイグサ属ではなくサクラ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子が通常僅かに屈曲するのではなく直線状
ITS+GAPDH+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Iran, Qom province, Dastjerd region

(新種)

Coniochaeta euphorbiae Nasr, S. Bien & Damm
語源…トウダイグサ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Coniochaeta ligniaria
フィアライドのサイズが類似している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなくドイツ、スウェーデンなどに分布する
本種と異なりトウダイグサ属ではなくトウヒ属植物などを宿主とする
本種よりフィアライドが膨大する度合いがずっと小さい
本種と異なり培養下の菌糸体に気生菌糸を有する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coniochaeta angustispora
本種と異なりイランにおける分布が知られていない
本種と異なりトウダイグサ属植物が宿主として知られていない
本種より分生子が長い
Coniochaeta extramundana
本種と異なりイランにおける分布が知られていない
本種と異なりトウダイグサ属植物が宿主として知られていない
本種より分生子のサイズが大きい
Coniochaeta dumosa
本種と異なりイランにおける分布が知られていない
本種と異なりトウダイグサ属植物が宿主として知られていない
本種とフィアライドの形状が異なる
Coniochaeta cymbiformispora
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなく日本などに分布する
本種と異なりトウダイグサ属植物ではなく土壌などから分離される
本種とフィアライドの形状が異なる
本種よりOA培地での生長が速い
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coniochaeta perangusta
本種と異なりイランにおける分布が知られていない
本種と異なりトウダイグサ属植物が宿主として知られていない
本種とフィアライドの形状が異なる
Coniochaeta iranica
同所的に分布する(イラン)
同じEuphorbia polycaulisから分離される
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり有性世代が知られていない
本種と異なり”discrete”なフィアライドが稀ではなく豊富
本種と異なりフィアライドが菌糸細胞と一体になる度合いが小さい
本種と異なりフィアライドの頸部がほとんどの場合短いのではなく長い
本種と異なりSNAおよびOA培地におけるコロニーが類白色~黄褐色ではなくサフラン色~淡橙色
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Iran, Qom province, Dastjerd region

(新種)

Coniochaeta iranica Nasr, S. Bien & Damm
語源…イランの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Coniochaeta ligniaria
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなくドイツ、スウェーデンなどに分布する
本種と異なりトウダイグサ属ではなくトウヒ属植物などを宿主とする
本種と異なりフィアライドが塊茎状に膨大するという特徴を欠く
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coniochaeta angustispora
本種と異なりイランにおける分布が知られていない
本種と異なりトウダイグサ属植物が宿主として知られていない
本種と異なりフィアライドが塊茎状に膨大するという特徴を欠く
本種より分生子が長い
Coniochaeta extramundana
本種と異なりイランにおける分布が知られていない
本種と異なりトウダイグサ属植物が宿主として知られていない
本種と異なりフィアライドが塊茎状に膨大するという特徴を欠く
本種より分生子のサイズが大きい
Coniochaeta dumosa
本種と異なりイランにおける分布が知られていない
本種と異なりトウダイグサ属植物が宿主として知られていない
本種と異なりフィアライドが塊茎状に膨大するという特徴を欠く
Coniochaeta cymbiformispora
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなく日本などに分布する
本種と異なりトウダイグサ属植物ではなく土壌などから分離される
本種と異なりフィアライドが塊茎状に膨大するという特徴を欠く
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coniochaeta perangusta
本種と異なりイランにおける分布が知られていない
本種と異なりトウダイグサ属植物が宿主として知られていない
本種と異なりフィアライドが塊茎状に膨大するという特徴を欠く
Coniochaeta euphorbiae
同所的に分布する(イラン)
同じEuphorbia polycaulisから分離される
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり有性世代が知られている
本種と異なり”discrete”なフィアライドが豊富ではなく稀
本種と異なりフィアライドが菌糸細胞と一体になる度合いが大きい
本種と異なりフィアライドの頸部が長いのではなくほとんどの場合短い
本種と異なりSNAおよびOA培地におけるコロニーがサフラン色~淡橙色ではなく類白色~黄褐色
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される