2017年9月11日 (仮訳)アジェロマイセス科の温度により二型性を示す全身性病原菌の新規分類群 Dukik, K. et al., 2017. Novel taxa of thermally dimorphic systemic pathogens in the Ajellomycetaceae (Onygenales). Mycoses. Available at: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/myc.12601/full [Accessed September 11, 2017]. 【R3-04382】2017/09/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 臨床検体から分離された未分類のEmmonsia属菌およびBlastomyces属菌を対象に、形態学的検討および全ゲノム配列決定を含む系統学的検討を実施した。 Emmonsia pasteurianaに対して新属Emergomycesを提唱したほか、南アフリカにおいて播種性感染を引き起こした病原菌をEme. africanusとして新種記載した。 また、他の二型性病原菌の一種を検討し、Blastomyces percursusとして新種記載した。 New Somerset Hospital, Cape Town, South Africa (新種) Emergomyces africanus Dukik, Kenyon, Govender, Schwartz & de Hoog 語源…(属名)現れた菌(最近20-30年間に出現した菌群であることから/(種小名)アフリカの 【よく似た種との区別】 Emergomyces pasteurianus 南アフリカに分布する ヒトに播種性感染を引き起こす ITS+nrLSU+TUB2+TEF3+RP60SL1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリア、中国などにおける分布が知られている ITS+nrLSU+TUB2+TEF3+RP60SL1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Israel (新種) Blastomyces percursus Dukik, Muñoz, Sigler & de Hoog 語源…横断する(ヒトの患者の複数の箇所に感染する能力を持つことから) (新組み合わせ) Emergomyces pasteurianus (Drouhet, Guého & Gori) Dukik, Sigler & de Hoog 旧名:Emmonsia pasteuriana Drouhet 【よく似た種との区別】 Emergomyces africanus 南アフリカに分布する ヒトに播種性感染を引き起こす ITS+nrLSU+TUB2+TEF3+RP60SL1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリア、中国などにおける分布が知られていない ITS+nrLSU+TUB2+TEF3+RP60SL1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される