(仮訳)低酸素・高二酸化炭素濃度の炭酸気孔環境に産した新種Occultifur mephitisおよびその他の酵母
Šibanc, N. et al., 2018. Occultifur mephitis f.a., sp. nov. and other yeast species from hypoxic and elevated CO2 mofette environments. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://doi.org/10.1099/ijsem.0.002824 [Accessed December 3, 2018] 【R3-05729】2018/12/3投稿

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3行まとめ

スロベニアの炭酸気孔に生息する培養可能な酵母のインベントリ調査を実施し、142菌株を分離して担子菌酵母6種、子嚢菌酵母18種を同定した。
そのうち担子菌アナモルフ酵母の一種をOccultifur mephitisとして新種記載した。
本種はポルトガルにおいてゴジアオイ属植物の葉から分離された酵母とも同一であった。
Slovenia, near Stavešinci

(新種)

Occultifur mephitis Zalar, Šibanc & J.P. Samp.
語源…ローマ神話の大地から噴出する毒気の女神、メフィーティスに献名(炭酸気孔で分離されたことから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Occultifur externus
37°Cで生育不能
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり炭酸気孔および植物の葉ではなく植物のリター、土壌などから分離される
本種と異なりL-ソルボース、エチルアミンを資化可能
本種と異なりD-グルコン酸を資化不能
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Occultifur tropicalis
37°Cで生育不能
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり炭酸気孔および植物の葉ではなくサトウキビなどから分離される
本種と異なりL-ソルボース、D-グルコサミン、メチル-α-D-グルコシド、メリビオース、エチルアミンを資化可能
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Occultifur kilbournensis
37°Cで生育不能
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり炭酸気孔および植物の葉ではなくトウモロコシなどから分離される
本種と異なりL-ソルボース、D-グルコサミン、D-リボース、メチル-α-D-グルコシド、イヌリンを資化可能
本種と異なり5°Cで生育可能
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Occultifur brasiliensis
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり炭酸気孔および植物の葉ではなく水草の水槽などから分離される
本種と異なりL-ソルボースを資化可能
本種と異なり37°Cで生育可能
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される