(仮訳)シストバシディウム綱の新種の酵母、Occultifur plantarum
Khunnamwong, P. et al., 2017. Occultifur plantarum f.a., sp. nov., a novel cystobasidiomycetous yeast species. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://ijs.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijsem.0.001988 [Accessed April 21, 2019] 【R3-06148】2019/4/21投稿

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3行まとめ

熱帯および亜熱帯域において植物から分離された酵母を検討し、Occultifur plantarumとして新種記載した。
本種はタイではサトウキビおよびトウモロコシの葉組織、ブラジルではサトウキビの葉面および根圏とパイナップル科植物の葉組織、日本(西表島)においては植物の葉から分離された。
本種の担子器は観察されなかったが、分子系統解析では担子菌のシストバシディウム綱クレードに含まれた。
Phitsanulok, Thailand

(新種)

Occultifur plantarum Khunnamw., J.R.A. Ribeiro, Hagler, M. Takash., Sugita, Jindam. & Limtong
語源…植物の
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【よく似た種との区別】
Occultifur corticiorum
本種と異なり腐生菌ではなく菌寄生菌である
本種と異なり菌糸体から分生子を形成する
本種と異なり菌糸にクランプを有する
Occultifur internus
本種と異なり腐生菌ではなく菌寄生菌である
本種と異なり菌糸体から分生子を形成する
本種と異なり菌糸にクランプを有する
Occultifur externus
腐生菌である
菌糸体から分生子を形成しない
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
50%グルコース添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり葉組織、葉面、根圏ではなくリターなどから分離される
本種と異なり菌糸にクランプを有する
本種と異なりD-アラビノース、ラクトース、DL-乳酸、コハク酸、クエン酸、エチルアミン塩酸塩、カダベリンを資化可能
本種と異なり10%NaCl+5%グルコース添加培地で生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Occultifur brasiliensis
腐生菌である
菌糸体から分生子を形成しない
菌糸にクランプを欠く
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
50%グルコース添加培地で生育不能
10%NaCl+5%グルコース添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコハク酸を資化可能
本種と異なりエチルアミン塩酸塩およびカダベリンを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Occultifur tropicalis
腐生菌である
菌糸体から分生子を形成しない
菌糸にクランプを欠く
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-アラビノース、メチルα-D-グルコシド、ラクトース、DL-乳酸、コハク酸、クエン酸を資化可能
本種と異なり50%グルコース添加培地で生育可能
本種と異なり10%NaCl+5%グルコース添加培地で生育可能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Occultifur kilbournensis
腐生菌である
菌糸体から分生子を形成しない
10%NaCl+5%グルコース添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり有性世代が知られている
本種と異なり菌糸にクランプを有する
本種と異なりD-アラビノース、メチルα-D-グルコシド、DL-乳酸、コハク酸、クエン酸を資化可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される