2017年9月12日 (仮訳)熱帯域において分離されたシストバシディウム綱の新種の酵母、Occultifur tropicalis Khunnamwong, P. et al., 2015. Occultifur tropicalis f.a., sp. nov., a novel cystobasidiomycetous yeast species isolated from tropical regions. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. … Available at: http://ijs.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.000140 [Accessed September 12, 2017]. 【R3-04385】2017/09/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイおよびブラジルにおいてサトウキビの葉面および根圏から分離されたアナモルフ酵母の一種を検討し、Occultifur tropicalisとして新種記載した。 本種はO. brasiliensisおよびO. externusと系統的に近縁であったが、D1/D2領域およびITS領域の塩基配列にそれぞれ差異が認められた。 また、本種はそれら2種とは炭素源や窒素源の資化能、塩化ナトリウムやシクロヘキシミド添加培地での生育能なども異なっていた。 Chai Badan district, Lopburi province, Thailand (新種) Occultifur tropicalis Khunnamwong, Surussawadee, Jindamorakot, Ribeiro, Hagler & Limtong 語源…熱帯の 【よく似た種との区別】 Occultifur brasiliensis アナモルフ酵母である ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりサトウキビではなくインコアナナス属のVriesea minarumなどを宿主とする 本種と異なり37°Cで生育可能 本種と異なり50%グルコース+10%塩化ナトリウム添加培地で生育不能 本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能 本種と異なりD-リボースを資化可能 本種と異なりD-アラビノース、スクロース、マルトース、メリビオース、水溶性デンプン、リビトール、DL-乳酸を資化不能 ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITS領域に14-15塩基[2.5-2.7%]の置換および10-11塩基のギャップ、D1/D2領域に4-6塩基[0.7-1.0%]の置換および0-3塩基のギャップ) Occultifur externus ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりN-アセチルグルコサミンおよびクレアチンを資化不能 本種と異なり50%グルコース添加培地で生育不能 本種と異なり0.01-0.1%シクロヘキシミド添加培地で生育可能 ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITS領域に19-20塩基[3.4-3.6%]の置換および7-8塩基のギャップ、D1/D2領域に7-8塩基[1.3-1.4%]の置換および0-3塩基のギャップ)