(仮訳)ヤナギの葉の虫こぶから分離されたメタノール資化性酵母の新種、Ogataea cecidiorum
Glushakova, AM. et al., 2010. Ogataea cecidiorum sp. nov., a methanol-assimilating yeast isolated from galls on willow leaves. Antonie van Leeuwenhoek. Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20373142 [Accessed February 27, 2018].
【R3-04891】2018/2/27投稿

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3行まとめ

ロシア、モスクワ州においてヤナギの葉に生じたハバチ類の虫こぶから分離された酵母の一種を検討し、Ogataea cecidiorumとして新種記載した。
本種はメチロトローフ酵母であり、分子系統解析でOgataea属クレードに含まれた。
また、Robnett (2010) により提唱された数種のOgataea属への転属を支持する結果を得た。
Losiny Ostrov National Park, Moscow Region, Russia

(新種)

Ogataea secidiorum Glushakova, Maximova, Kachalkin & Yurkov
語源…虫こぶの
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【よく似た種との区別】
Ogataea trehalophila
nrSSU+D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり虫こぶではなく樹液などから分離される
本種と異なりトレハロースを発酵可能
本種と異なりメチル-α-D-グルコシドを資化不能
本種と最大生長温度が異なる
nrSSU+D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ogataea methanolica
メタノール資化性を有する
nrSSU+D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりロシアではなく日本などに分布する
本種と異なり虫こぶではなく土壌などから分離される
本種とガラクトース、ズルシトール、およびサリシンの資化能が異なる
本種と異なり37°Cで生育可能
nrSSU+D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される