2020年3月27日 (仮訳)Craterocolla属とDitangium属について Malysheva, V. et al., 2019. On Craterocolla and Ditangium (Sebacinales, Basidiomycota). Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-019-01485-3 [Accessed March 27, 2020] 【R3-07171】2020/3/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Tremella cerasiのネオタイプ標本を指定し、本種に対する属名としてDitangium属を復活させた。 ロシアのアルタイ共和国で採集された菌を検討し、D. altaicumとして新種記載した。 また、Exidia fulvaをGlobulisebacina属に移した。 Russia, Altai Republic, Ulagan Dist., Altai Nat. Res. (新種) Ditangium altaicum V. Malysheva & Spirin 【よく似た種との区別】 Ditangium incarnatum 肉眼的形態がいくぶん同一 ITSおよびtef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子が紡錘形でほぼ常に直線状なのではなく円筒形でしばしば明瞭に屈曲する ITSおよびtef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Czech Republic, South Bohemia, Tábor, Chýnov (その他掲載種) Ditangium cerasi (Schumach.) Costantin & L.M. Dufour ※シノニムのTremella cerasiのネオタイプ標本、Ditangium insigneのレクトタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Ditangium incarnatum ITSおよびtef1に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが小さい 本種より担子胞子の平均長が短い ITSおよびtef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Ditangium incarnatum (P. Karst.) Spirin & V. Malysheva 旧名:Dacrymyces incarnatus P. Karst. ※シノニムのDacrymyces incarnatusのレクトタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Ditangium cerasi ITSおよびtef1に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが大きい 本種より担子胞子の平均長が長い ITSおよびtef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ditangium altaicum 肉眼的形態がいくぶん同一 ITSおよびtef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子が円筒形でしばしば明瞭に屈曲するのではなく紡錘形でほぼ常に直線状 ITSおよびtef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Globulisebacina fulva (Bres. & Torrend) Spirin 旧名:Exidia fulva Bres. & Torrend, Brotéria ※シノニムのExidia fulvaのレクトタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Globulisebacina rolleyi 形態的に非常に類似している(同種の可能性も指摘されている)