2015年10月11日 (仮訳)忘れ去られた種、Geastrum argentinumについて Zamora, JC. et al., 2013. On Geastrum argentinum, a forgotten species. Mycoscience. Available at: http://www.researchgate.net/profile/Leandro_Papinutti/publication/255712031_On_Geastrum_argentinum_a_forgotten_species/links/0c960522e4daa0d155000000.pdf [Accessed October 12, 2015]. 【R3-02276】2015/10/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Spegazziniにより記載され、Soto & Wright (2000) がGeastrum fimbriatumのシノニムとしたG. argentinumをアルゼンチンにおいて見出した。 形態学的検討および分子系統解析の結果、本種がG. fimbriatumと別種であり、近縁ですらないことが確かめられた。 タイプ標本が損傷していたため、新鮮な標本をエピタイプ標本として指定した。 Partido Lomas de Zamora, Llavallol (その他掲載種) Geastrum argentinum ※本種のエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Geastrum fimbriatum(シロツチガキ) 形態的に類似している(同種と見なされたことがある) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりアルゼンチンではなくヨーロッパに分布する 本種と異なり菌糸体層が帯赤色~暗い帯赤褐色ではなく類白色~淡い帯黄色 本種と異なり菌糸体層が革質でない 本種と異なり菌糸体層に多数の残渣が付着する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が黄褐色~淡褐色 本種と担子胞子の装飾の形態が異なる 本種より担子胞子の装飾が多い 本種と異なり胞子紋が淡褐色~褐色 本種と異なり菌糸体層の外側の菌糸が顕著に膨大するという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Geastrum javanicum(ケフクロツチガキ) 子実体が子実体形成菌糸層から生じる 菌糸体層が容易に剥離できる 本種と異なりアルゼンチンではなく亜熱帯~熱帯に分布する 本種と形態的に区別される Geastrum lloydii 本種と異なり菌糸体層が帯赤色~暗い帯赤褐色ではなくほぼ黒色の暗色 本種と異なり菌糸体が密なビロード状