(仮訳)Exidia属およびMyxarium属の忘れ去られた種について
Spirin, V., Malysheva, V. & Larsson, K-H. 2017. On some forgotten species of Exidia and Myxarium (Auriculariales, Basidiomycota). Nordic Journal of Botany. Available at: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/njb.01601 [Accessed December 21, 2022] 【R3-10169】2022/12/21投稿

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3行まとめ

形態形質および分子系統解析の結果に基づき、Myxarium nucleatum属の種概念が北欧産の4種を含むことを示した。
M. cinnamomescensM. hyalinum、狭義M. nucleatum、およびM. populinumの4種を再記載し、全てタイプ標本を指定した。
Exidia cartilagineaおよびE. villosaを北米産E. candidaと同種とした。
Norway, Oslo, Bygdøy, Dronningberget

(その他掲載種)

Exidia candida Lloyd
※本種のネオタイプおよびレクトタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Exidia thuretiana
肉眼的形態が類似している
ITS+nrLSUおよびtef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体がしばしば完全に白色
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
ITS+nrLSUおよびtef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Myxarium cinnamomescens
子実体の色が同一である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが通常小さく薄い
本種と異なり担子器がミクサリウム型である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Myxarium hyalinum
子実体の色が同一である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが通常小さく薄い
本種と異なり担子器がミクサリウム型である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Exidia candida var. cartilaginea
本種より子実体が暗色
本種より子実体ががっしりしている
本種と異なり子実体に丈夫な”epihymenial membrane”を有する
本種より担子胞子の幅が広い

(新組み合わせ、新階級提唱)

Exidia candida var. cartilaginea (S. Lundell & Neuhoff) V. Spirin & V. Malysheva
※本変種のレクトタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Exidia candida
本変種より子実体が明色
本変種ほど子実体ががっしりしていない
本変種と異なり子実体に丈夫な”epihymenial membrane”を有するという特徴を欠く
本変種より担子胞子の幅が狭い

(その他掲載種)

Myxarium cinnamomescens (Raitviir) Raitviir
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Myxarium populinum
肉眼的形態が類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子胞子の幅がかなり狭い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Exidia candida
子実体の色が同一である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが通常大きく厚い
本種と異なり担子器がミクサリウム型でない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Myxarium nucleatum
顕微鏡的形質が類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体に白色の鉱物粒子を含む
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Myxarium hyalinum
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子の平均幅が狭い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Netherlands, Zuid-Holland, Leiden

(その他掲載種)

Myxarium hyalinum (Persoon) Donk
※本種のネオタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Exidia candida
子実体の色が同一である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが通常大きく厚い
本種と異なり担子器がミクサリウム型でない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Myxarium cinnamomescens
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子の平均幅が広い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Myxarium nucleatum
子実体に鉱物粒子を含むことがある
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が淡色で乾燥時よく視認されない
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Myxarium populinum
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Norway, Oslo, Bygdøy, Dronningberget

(その他掲載種)

Myxarium nucleatum Wallroth
※本種のネオタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Myxarium hyalinum
子実体に鉱物粒子を含むことがある
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が暗色で乾燥時よく視認される
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Myxarium populinum
肉眼的形態が類似している
担子胞子のサイズがほぼ同一
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体に白色の鉱物粒子を含むという特徴を欠く
本種と異なり担子胞子の幅がかなり狭い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Myxarium cinnamomescens
顕微鏡的形質が類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体に白色の鉱物粒子を含むという特徴を欠く
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Myxarium populinum (P. Karsten) V. Spirin & V. Malysheva
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Myxarium hyalinum
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Myxarium nucleatum
肉眼的形態が類似している
担子胞子のサイズがほぼ同一
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体に白色の鉱物粒子を含む
本種と異なり担子胞子の幅がかなり広い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Myxarium cinnamomescens
肉眼的形態が類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子胞子の幅がかなり広い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される