2016年4月2日 (仮訳)Entoloma zuccherelliiの種内変異および分類学的位置について Holec, J. & Noordeloos, ME., 2010. On the infraspecific variability and taxonomic position of Entoloma zuccherellii. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2010/00000112/00000001/art00028 [Accessed April 1, 2016]. 【R3-02796】2016/04/02投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チェコ、中央ボヘミア州から、従来イタリアおよびスペインのみから知られていた稀産種のEntoloma zuccherelliiを報告した。 イタリア、スペイン、チェコ産の標本を比較し、子実体の色や担子胞子のサイズ、形状などに変異を認めたが、種内変異の範疇と考えられた。 本種の担子胞子はRhodocybe属菌に類似するが、分子系統解析でEntoloma属に含まれ、同様の形質を有するE. lignicolaも同一のクレードに含まれることが示唆された。 (チェコ新産種) Entoloma zuccherellii (Noordel. & Hauskn.) Noordel. & Co-David 【よく似た種との区別】 Entoloma vinaceum 子実体の青色~紫色の度合いに変異がある Entoloma trachyosporum 子実体の青色~紫色の度合いに変異がある 本種と異なり北米などに分布する Entoloma pluteisimilis 顕微鏡的形質がごく類似している 担子胞子が小型 担子胞子が多角形 担子胞子表面が不規則な小皺状で僅かに不明瞭な隆起を有する 担子胞子がごく薄壁 3遺伝子に基づく分子系統解析で近縁(先行研究) 本種と異なり子実体が青色~紫色を帯びない Entoloma lignicola 材上生である 担子胞子が小型 担子胞子が薄壁