(仮訳)Laccaria tortilisの胞子の装飾の変異について
Vizzini, A. et al., 2011. On the variability of spore ornamentation in Laccaria tortilis (Basidiomycota, Agaricales). Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2011/00000116/00000001/art00025 [Accessed June 9, 2017].
【R3-04100】2017/06/09投稿

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3行まとめ

ClémençonによりLaccaria tortilisとされた菌を検討し、当該種の新品種f. clemenconiiとして記載した。
本品種が基本種とITS領域が同一であったが、担子胞子のサイズおよび刺のサイズが小さいことで特徴づけられた。
1-2胞子性の担子器を有するヨーロッパ産キツネタケ属菌の検索表を掲載した。
Switzerland, Kanton Basel, St. Chrischona

(新品種)

Laccaria tortilis f. clemenconii Contu, Vizzini, Kalamees & G. Moreno
語源…Heinz Clémençon氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Laccaria tortilis(ヒメキツネタケモドキ)
ヨーロッパに分布する
柄の基部の菌糸体が白色
担子器が2胞子性
担子胞子が完全な球形
ITS領域の塩基配列が同一
本品種と異なり米国における分布が知られている
本品種より担子胞子のサイズが大きい
本品種より担子胞子の刺が長い
Laccaria pumila
ヨーロッパに分布する
柄の基部の菌糸体が白色
担子器が2胞子性
担子胞子の装飾が一様に密に分布する小刺状
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本品種と異なり担子胞子が球形ではなく楕円形
本品種より担子胞子の刺が短い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Laccaria nana
子実体が小型
担子胞子が球形
本品種と異なり子実体が暗肉桂色
本品種と異なり傘表面に条線を欠く
本品種より担子胞子の刺のサイズが大きい
Laccaria masoniae var. brevispinosa
本種と異なりニュージーランドに分布し、ヨーロッパにおける分布が知られていない
本品種と異なり子実体が帯紫色
本品種より担子胞子の刺が短い
Laccaria masoniae
本種と異なりニュージーランドに分布し、ヨーロッパにおける分布が知られていない
本品種と異なり子実体が帯紫色
本品種より担子胞子の刺が長い