(仮訳)Operculomyces属はフタナシツボカビ目の新属である
Powell, MJ., Letcher, PM. & Longcore, JE., 2011. Operculomyces is a new genus in the order Rhizophydiales. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/103/4/854.short [Accessed November 27, 2015].
【R3-02418】2015/11/27投稿

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3行まとめ

フタナシツボカビ目の新属新種、Operculomyces laminatusを記載した。
本種は米国メイン州の庭園の土壌から、蛇の皮を用いた釣菌法で分離された。
本種は本目で2番目となる有弁の種であり、遊走子にJ形で多層のキネトソーム関連構造を有する点などで特徴づけられたが、これは他のどの科にも知られていない形質であった。
Penobscot County, Maine

(新種)

Operculomyces laminatus M.J. Powell, Letcher & Longcore
語源…(属名)有弁の菌/(種小名)層状の(キネトソーム関連構造の形態から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhizophlyctis harderi
分子系統解析で姉妹群を形成する(先行研究)
本種と異なり遊走子のキネトソーム関連構造が層状の”spur”を有するのではなく屈曲した盾形
本種と異なり遊走子に微小管性鞭毛根を有する
本種と異なり遊走子にランポソームを有する
Coralloidiomyces digitatus
分子系統解析で姉妹群を形成する(先行研究)
本種と異なり遊走子のキネトソーム関連構造が層状の”spur”を有するのではなく屈曲した盾形
本種と異なり遊走子に微小管性鞭毛根を有する
本種と異なり遊走子にランポソームを有する
Phlyctochytrium irregulare
遊走子嚢の放出様式が類似している
本種と異なり遊走子嚢が有弁ではなく無弁である
本種と異なり仮根が”apophysate”である
Rhizidium richmondense
遊走子嚢の放出様式が類似している
本種と異なり遊走子嚢が有弁ではなく無弁である
本種と異なり”apiculus tops the cap”という特徴を有する
Pateramyces corrientinensis
同じフタナシツボカビ目に属する
遊走子嚢が有弁である
本種と異なり遊走子嚢の弁が半球形ではなくレンズ形
本種と異なり遊走子嚢の弁が胞子嚢壁に付着したままではなく脱落する
Rhizophydium vaucheriae
遊走子嚢が有弁に見えることがある(実際はそう見えるだけである)
本種と異なり遊走子嚢が有弁ではなく無弁