(仮訳)タイ南部のハーラー・バーラー野生動物保護区で発見された、ギガスオオアリに対して病原性を持つ新種Ophiocordyceps halabalaensis
Luangsa-Ard, J. et al., 2011. Ophiocordyceps halabalaensis: a new species of Ophiocordyceps pathogenic to Camponotus gigas in Hala Bala Wildlife Sanctuary, Southern Thailand. Fungal biology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S187861461100050X [Accessed March 17, 2014].
【R3-00512】2014/03/17投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

タイ南部でギガスオオアリに寄生する菌を採集し、Ophiocordyceps halabalaensisとして新種記載した。
本種は形態的には同じくアリの病原菌であるタイワンアリタケに類似しており、子座の片側にクッション状の子嚢殻の集まりが形成される点などで特徴づけられた。
しかし、本種はギガスオオアリのみを宿主とし、子嚢殻や子嚢胞子などの形態や、分子系統解析の結果からもタイワンアリタケとは明瞭に区別された。
Hala-Bala Wildlife Sanctuary, Sukhirin District, Narathiwat, Thailand

(新種)

Ophiocordyceps halabalaensis Luangsa-ard, Ridkaew, Tasanathai & Hywel-Jones
語源…ハーラー・バーラー産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ophiocordyceps unilateralis(タイワンアリタケ)
タイに分布する
オオアリ属のアリに寄生する
子座上に子嚢殻を含むクッション状の構造を側生する
Hirsutella属のアナモルフを持つ
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりギガスオオアリ(オニオオアリ)ではなくCamponotus leonardiを宿主とする
本種より子座のサイズが小さい
本種より子座がずっと薄い
本種より子座が不規則な形状をとる傾向がある
本種より子座が脆い
本種より子嚢殻のサイズが顕著に小さい
本種と異なり子嚢殻が帯黒褐色でない
本種と異なり子嚢殻が先端が丸い楕円形~紡錘形ではなく紡錘形
本種より子嚢が短い
本種より子嚢胞子が長い
本種より子嚢胞子の幅が狭い
本種よりフィアライドが短い
本種よりフィアライドの幅が広い
本種よりフィアライドの頸部の幅が狭い
本種より分生子の幅が狭い
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される