(仮訳)チリ産のAraucaria araucanaを宿主とする新種、Ophiostoma pehueninum
Zapata, M. et al., 2018. Ophiostoma pehueninum, a new species associated with Araucaria araucana in Chile. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.346.1.5 [Accessed July 18, 2019] 【R3-06412】2019/7/18投稿

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3行まとめ

チリにおいてAraucaria araucanaの材から分離された菌を検討し、Ophiostoma pehueninumとして新種記載した。
本種は子嚢殻に長い頸部を有し、子嚢胞子がソーセージ形でゼラチン質の鞘に包まれ、無性世代がhyalorhinocladiella類似であることなどで特徴づけられた。
本種は同宿主から知られている同属他種のO. araucariaeとは系統的に近縁であったが、無性世代が異なっていた。
Chile, Alto Bío Bío, Ralco Forest Reserve

(新種)

Ophiostoma pehueninum M. Zapata, M.A. Palma & E. Piontelli
語源…マプチェ語で宿主のAraucaria araucana(チリマツ)を指す語「Pehuén」より
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【よく似た種との区別】
Ophiostoma araucariae
チリに分布する
同じナンヨウスギ属植物を宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり無性世代がhyalorhinocladiella類似ではなくVerticicladiella属およびHyalopesotum属である
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ophiostoma triangulosporum
同じナンヨウスギ属植物を宿主とする
無性世代の形態が類似している
分生子が褐色
本種と異なりチリではなくブラジルなどに分布する
本種と異なり子嚢胞子がソーセージ形ではなく三角形の鞘に包まれる