(仮訳)中国雲南省において針葉樹感染性甲虫およびそれらの便乗ダニ類に関連するオフィオストマトイド菌類
Chang, R. et al., 2017. Ophiostomatoid fungi associated with conifer-infesting beetles and their phoretic mites in Yunnan, China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/21758/ [Accessed February 2, 2019] 【R3-05916】2019/2/3投稿

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3行まとめ

中国雲南省において針葉樹の坑道および甲虫から分離されたオフィオストマトイド菌類を検討し、19分類群を報告した。
そのうちOphiostoma acarorumなど5種を新種記載した。
甲虫に便乗するダニから分離された種も多く、ダニが重要なベクターであることが示唆された。
中国雲南省普洱市

(新種)

Ophiostoma acarorum R. Chang & Z.W. de Beer
語源…ダニ亜綱の
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【よく似た種との区別】
Ophiostoma pallidulum
同じマツ属植物を宿主とする
樹皮下キクイムシを宿主とする
アナモルフがHyalorhinocladiella属類似
BTおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくフィンランド、ポーランド、ウクライナなどに分布する
本種と異なりマツ属植物の枯れた根から分離されたことがある
本種と異なりゾウムシが宿主として知られている
BTおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ophiostoma saponiodorum
同じマツ属植物を宿主とする
樹皮下キクイムシを宿主とする
アナモルフがHyalorhinocladiella属類似
BTおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくフィンランド、ロシア、ポーランド、スペイン、イタリアなどに分布する
本種と異なりトウヒ属植物が宿主として知られている
本種と異なりシンネマ形成性の2番目の無性世代を有する
BTおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国雲南省普洱市

(新種)

Ophiostoma brevipilosi R. Chang & Z.W. de Beer
語源…Tomicus brevipilosus
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【よく似た種との区別】
Ophiostoma brunneo-ciliatum
シンネマを形成する
BTおよびEFに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくポーランドなどに分布する
BTおよびEFに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ophiostoma brunneolum
アナモルフがHyalorhinocladiella属類似
BTおよびEFに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくロシアなどに分布する
BTおよびEFに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ophiostoma macroclavatum
同じマツ属植物を宿主とする
樹皮下キクイムシを宿主とする
アナモルフがHyalorhinocladiella属類似
BTおよびEFに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくエストニア、ロシアなどに分布する
本種と異なりトウヒ属植物が宿主として知られている
BTおよびEFに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ophiostoma pseudocatenulatum
アナモルフがHyalorhinocladiella属類似
BTおよびEFに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくポーランド、スコットランドなどに分布する
BTおよびEFに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ophiostoma poligraphi
中国に分布する
アナモルフがHyalorhinocladiella属類似
BTおよびEFに基づく分子系統解析で近縁
BTおよびEFに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国雲南省普洱市

(新種)

Graphilbum kesiyae R. Chang & Z.W. de Beer
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【よく似た種との区別】
Graphilbum puerense
中国に分布する
同じマツ属植物を宿主とする
針葉樹生息性のキクイムシから分離される
アナモルフがHyalorhinocladiella属類似
シンネマを形成する
本種よりシンネマが2倍長い
本種と異なり生育適温が25°Cではなく30°C
Graphilbum crescericum
アナモルフがHyalorhinocladiella属類似
本種と異なりシンネマを形成しない
中国雲南省普洱市

(新種)

Graphilbum puerense R. Chang & Z.W. de Beer
語源…普洱産の
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【よく似た種との区別】
Graphilbum kesiyae
中国に分布する
同じマツ属植物を宿主とする
針葉樹生息性のキクイムシから分離される
アナモルフがHyalorhinocladiella属類似
シンネマを形成する
本種よりシンネマが短い
本種と異なり生育適温が30°Cではなく25°C
中国雲南省普洱市

(新種)

Leptographium ningerense R. Chang & Z.W. de Beer
語源…寧洱産の
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【よく似た種との区別】
Leptographium pineti
同じマツ属植物を宿主とする
樹皮下キクイムシから分離される
形態的に類似している
BT、EF、CALに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくインドネシアなどに分布する
本種と異なりIps属キクイムシが宿主として知られている
本種よりMEA培地におけるコロニーの生長が遅い
BT、EF、CALに基づく分子系統解析で明瞭に区別される