2022年2月28日 (仮訳)中国西部においてタカネゴヨウに感染するDendroctonus armandiに関連するオフィオストマトイド菌類 Wang, H. et al., 2022. Ophiostomatoid Fungi Associated with Dendroctonus armandi Infesting Pinus armandii in Western China. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/8/3/214 [Accessed February 28, 2022] 【R3-09282】2022/2/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国西部の秦嶺山脈においてタカネゴヨウに感染するDendroctonus armandiの虫体や坑道からオフィオストマトイド菌類を分離し、695菌株を得た。 その中からGraphilbum parakesiyeaとOphiostoma shennongenseの2新種を記載した。 また、Ophiostoma qinlingensisをLeptographium属に移してネオタイプ標本を指定した。 中国陝西省漢中市仏坪県 (新種) Graphilbum parakesiyea T. Wang & Q. Lu 語源…para+Graphilbum kesiyea 【よく似た種との区別】 Graphilbum kesiyea マツ属樹木から分離される 樹皮下キクイムシと関係を持つ ITSおよびTUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタカネゴヨウではなくPinus kesiyaなどから分離される 本種と異なりDendroctonus armandiではなくPolygraphus aterrimusおよびPolygraphus szemaoensisなどから分離される 本種より分生子形成細胞が長い 本種と異なり生育適温が30°Cではなく25°Cである ITSおよびTUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国湖北省 (新種) Ophiostoma shennongense T. Wang & Q. Lu 語源…神農架産の 【よく似た種との区別】 Ophiostoma clavatum 同じOphiostoma clavatum複合種に含まれる ITS+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種よりhyalorhinocladiella類似分生子が短い 本種と異なりコロニーが淡い帯オリーブ色ではなく暗褐色~ほぼ黒色 ITS+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Leptographium qinlingense (M. Tang) T. Wang & Q. Lu 旧名:Ophiostoma qinlingensis Tang 【よく似た種との区別】 Grosmannia koreana 同じLeptographium lundbergii複合種に含まれる 針葉樹を宿主とする 樹皮下キクイムシと関係を持つ TUB2およびTEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国のみではなく広く分布が知られている 本種と異なり有性世代が知られている 本種と異なりアナモルフに2型が知られているという特徴を欠く 本種より分生子が短い TUB2およびTEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leptographium pinicola 同じLeptographium lundbergii複合種に含まれる 針葉樹を宿主とする 樹皮下キクイムシと関係を持つ TUB2およびTEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国のみではなく広く分布が知られている 本種と異なりアナモルフに2型が知られているという特徴を欠く 本種より分生子が短い TUB2およびTEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leptographium truncatum 同じLeptographium lundbergii複合種に含まれる 針葉樹を宿主とする 樹皮下キクイムシと関係を持つ TUB2およびTEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国のみではなく広く分布が知られている 本種と異なりアナモルフに2型が知られているという特徴を欠く 本種より分生子が長い TUB2およびTEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される