(仮訳)新種Dactylella dorsaliaのテレオモルフである新種Orbilia dorsalia
Yu, Z-F. et al., 2007. Orbilia dorsalia sp. nov., the teleomorph of Dactylella dorsalia sp. nov. Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://sciencepress.mnhn.fr/sites/default/files/articles/pdf/cryptogamie-mycologie2007v28f1a5.pdf [Accessed May 5, 2021] 【R3-08384】2021/5/5投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

中国雲南省において樹皮に生じた菌を検討し、Orbilia dorsaliaとして新種記載した。
本種は子嚢胞子が錐形であり、子嚢胞子のスポアボディが楕円形であることなどで特徴づけられた。
Dactylella dorsaliaはそのアナモルフであり、分生子が紡錘状で5-9隔壁を有し、線虫捕捉構造を形成せず、培養下で子嚢盤を形成した。
中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州熱帯植物園

(新種)

Orbilia dorsalia Y. Zhang bis, Z.F. Yu & K.Q. Zhang
語源…背側の(樹皮の裏に生じたことから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Dactylella oxyspora
分生子の形状が類似している
線虫捕捉構造を形成しない
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子の隔壁数が5-9ではなく6-12
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Dactylella atractoides
分生子の形状が類似している
線虫捕捉構造を形成しない
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と分生子柄の分枝様式が大きく異なる
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子の隔壁数が5-9ではなく主に4-6
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Dactylella asthenopaga
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり線虫捕捉構造を形成する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Orbilia fimicoloides
子嚢胞子が錐状
側糸頂部が膨大しない
側糸頂部に結晶を伴う
本種より子嚢が長い
本種より子嚢胞子が長い
本種より子嚢胞子の幅が狭い
Orbilia fimicola
子嚢胞子が錐状
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり側糸頂部が膨大する
本種と異なり側糸頂部が結晶ではなく褐色の小粒で覆われる
本種と異なりArthrobotrys superbaがアナモルフとして知られている
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Orbilia auricolor
子嚢胞子が錐状
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり側糸頂部が膨大する
本種と異なり側糸頂部に結晶を欠く
本種と異なり子嚢胞子のスポアボディが胞子の頂部に付着しないいのではなく付着することがある
本種と異なり子嚢胞子のスポアボディが楕円形ではなく涙形または楕円形~涙形である
本種と異なりArthrobotrys oligosporaなど4種のArthrobotrys属菌がアナモルフとして知られている
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州熱帯植物園

(新種)

Dactylella dorsalia Y. Zhang bis, Z.F. Yu & K.Q. Zhang
語源…テレオモルフのOrbilia dorsaliaより(論文では語源がD. oxysporaに類似するためとされているが、図5の表記を踏まえるとおそらくD. pseudoxysporaの学名で新種記載するつもりだったものが修正されずに残っている)
mycobank_logoSpecies_Fungorum