(仮訳)Ovularia puerariae Sawadaはクズの生葉に生じるホウライタケ属の不完全糸状菌アナモルフであった
Kirschner, R., Lee, I-S. & Chen, C-J., 2013. Ovularia puerariae Sawada is the hyphomycetous anamorph of a new Marasmius species on living leaves of kudzu (Pueraria montana, Fabaceae). Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/105/3/781.short [Accessed October 12, 2015].
【R3-02280】2015/10/13投稿

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3行まとめ

クズの生葉に発生するOvularia puerariaeを台湾において再発見し、超微細構造およびnrLSU塩基配列の検討の結果、本種がホウライタケ属未記載種のアナモルフであることを明らかにした。
テレオモルフをMarasmius puerariaeとして新種記載し、本種のクズの防除への利用可能性を示した。
また、類似のアナモルフ属の調査の過程で、Illosporium graminicolaBeniowskia sphaeroideaのシノニムであることを見出した。
台湾嘉義県曾文水庫

(新種)

Marasmius puerariae R. Kirschner
語源…クズ属の
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【よく似た種との区別】
Marasmius bekolacongoli
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり台湾ではなくアフリカのみに分布するとされる
本種と異なり生葉に発生しない
本種より子実体のサイズが大きい
本種より傘の直径が大きい
本種と異なり傘が淡紫色~紫色を帯びる
本種と異なり縁シスチジアが類円形ではなく主に紡錘状
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Marasmius laticlavatus
本種と異なり台湾ではなくタイなどに分布する
本種と異なり寄生菌ではなく腐生菌である
ITS領域の塩基配列が異なる(類似度93%、614-616/659 bp一致)
Marasmius purpureostriatus(スジオチバタケ)
本種と異なり台湾ではなくタイなどに分布する
本種と異なり寄生菌ではなく腐生菌である
ITS領域の塩基配列が異なる(類似度91%、603/664 bpまたは592/639 bp一致)
Marasmius pseudopurpureostriatus
本種と異なり台湾ではなくタイなどに分布する
本種と異なり寄生菌ではなく腐生菌である
ITS領域の塩基配列が異なる(類似度91-93%、607/670 bpまたは592/639 bp一致)
Beniowskia sphaeroidea
肉眼的形態が類似している
本種と異なりクズ属ではなくチカラシバ属植物を宿主とする
本種と異なり分生子形成様式が分節型ではなくシンポジオ型
本種と異なり分生子が鎖生ではなく単生する
Moniliophthora roreri
系統的位置がホウライタケ科に近い
植物病原菌である
分生子形成様式が分節型
本種と異なりクランプを有する

(その他掲載種)

Beniowskia sphaeroidea (Kalchbr. & Cooke) E.W. Mason
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【よく似た種との区別】
Marasmius puerariae
肉眼的形態が類似している
本種と異なりチカラシバ属ではなくクズ属植物を宿主とする
本種と異なり分生子形成様式がシンポジオ型ではなく分節型
本種と異なり分生子が単生ではなく鎖生する
Marasmius puerariae
肉眼的形態が類似している
本種と異なりチカラシバ属ではなくクズ属植物を宿主とする
本種と異なり分生子形成様式がシンポジオ型ではなく分節型
本種と異なり分生子が単生ではなく鎖生する