(仮訳)スロバキア産Panellus ringensおよびP. violaceofulvus:形態的および生態的側面
Jančovičová, S. et al., 2016. Panellus ringens and P. violaceofulvus (Agaricales, Mycenaceae) from Slovakia: morphological and ecological aspects. Folia Oecologica. Available at: https://www.researchgate.net/publication/313720721_Panellus_ringens_and_P_violaceofulvus_Agaricales_Mycenaceae_from_Slovakia_morphological_and_ecological_aspects [Accessed February 23, 2017].
【R3-03782】2017/02/24投稿

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3行まとめ

Panellus ringensP. violaceofulvusのスロバキア産標本を検討し、肉眼的形質および顕微鏡的形質を比較した。
両種が子実体のサイズや傘の色、担子胞子のサイズや形状、縁シスチジアの有無、傘表皮や実質の菌糸の差異により区別することを示した。
両種のスロバキアにおける発生状況をまとめ、P. ringensの絶滅危惧種としてのレッドリストへの掲載を提案した。

(その他掲載種)

Panellus ringens (Fr.) Romagn.
ミヤマヒメヒラタケ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Panellus violaceofulvus
スロバキアに分布する
樹皮に発生する
傘の色が類似している
傘表面が特に乾燥時に顕著な毛状
傘表皮の直立する細胞が厚壁
傘実質の菌糸の幅の範囲が重なる
襞実質の菌糸の幅の範囲が重なる
本種と異なりヤナギ属などの広葉樹ではなくトウヒ属、モミ属などの針葉樹を宿主とする
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘が主に赤褐色なのではなく主に紫褐色
本種より傘表面の毛のサイズがやや小さい
本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が円筒形、狭円筒形、ソーセージ形ではなく円筒形
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり縁シスチジアを欠く
本種より傘表皮の直立する細胞の壁が厚くなることがある
本種と異なり傘表皮の直立する細胞が束状になることがある
本種より傘実質の菌糸が厚壁
本種より襞実質の菌糸が厚壁
本種よりクランプの穴の幅が狭い

(その他掲載種)

Panellus violaceofulvus (Fr.) Singer
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Panellus ringens(ミヤマヒメヒラタケ)
スロバキアに分布する
樹皮に発生する
傘の色が類似している
傘表面が特に乾燥時に顕著な毛状
傘表皮の直立する細胞が厚壁
傘実質の菌糸の幅の範囲が重なる
襞実質の菌糸の幅の範囲が重なる
本種と異なりトウヒ属、モミ属などの針葉樹ではなくヤナギ属などの広葉樹を宿主とする
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり傘が主に紫褐色なのではなく主に赤褐色
本種より傘表面の毛のサイズがやや大きい
本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が円筒形ではなく円筒形、狭円筒形、ソーセージ形
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり縁シスチジアを有する
本種より傘表皮の直立する細胞の壁の最大幅が薄い
本種と異なり傘表皮の直立する細胞が束状になることがあるという特徴を欠く
本種より傘実質の菌糸が薄壁
本種より襞実質の菌糸が薄壁
本種よりクランプの穴の幅が広い