(仮訳)パキスタン、マラカンド産の新種、Parasola malakandensis
Hussain, S. et al., 2017. Parasola malakandensis sp. nov. (Psathyrellaceae; Basidiomycota) from Malakand, Pakistan. Mycoscience. Available at: https://doi.org/10.1016/J.MYC.2016.09.002 [Accessed June 8, 2018].
【R3-05196】2018/6/8投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

パキスタン北部の低地で採集された菌を検討し、形態形質および分子データを基にParasola malakandensisとして新種記載した。
本種は担子胞子の発芽孔および傘表皮のスクレロシスチジアの特徴からAuricomi節に含まれた。
2種の同じAuricomi節の近縁種について、本種との形質比較表を掲載した。
Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa, Qaldara Dargai, 3 km east of Swat-Malakand Highway

(新種)

Parasola malakandensis S. Hussain, Afshan & H. Ahmad
語源…マラカンド産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Parasola auricoma(オオカバイロヒトヨタケ)
同じAuricomi節に含まれる
担子胞子の発芽孔が中心生
担子胞子の発芽孔のサイズの範囲が重なる
ITSおよびITS+nrLSU+tef-1aに基づく分子系統解析で近縁
本種より傘のサイズが大きい
本種と異なり傘が淡い帯赤褐色~淡い帯灰赤褐色ではなく黄褐色~赤褐色
本種より柄のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく正面視で広楕円形~涙形、側面視で扁桃形または楕円形
本種よりスクレロシスチジアのサイズが大きい
本種と異なりスクレロシスチジアが暗褐色ではなく褐色
ITSおよびITS+nrLSU+tef-1aに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSでクレードIIではなくIIIに含まれる)
Parasola setulosa
同じAuricomi節に含まれる
担子胞子の発芽孔が中心生
担子胞子の発芽孔のサイズの範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より傘のサイズが小さい
本種と異なり傘が淡い帯赤褐色~淡い帯灰赤褐色ではなく淡褐色
本種より柄のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく正面視で類球形~広卵状、側面視で楕円形~類扁桃形
本種よりスクレロシスチジアのサイズが大きい
本種と異なりスクレロシスチジアが暗褐色ではなく褐色
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードIIではなくIIIに含まれる)
Parasola subprona
担子胞子の発芽孔が中心生
本種より子実体のサイズが小さい
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく楕円形