(仮訳)インド、ケララ州産の新種Parasola psathyrelloides
Greeshma Ganga, KG. & Manimohan, P. 2019. Parasola psathyrelloides (Psathyrellaceae), a new species from Kerala State, India. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.405.5.4 [Accessed March 9, 2022] 【R3-09308】2022/3/9投稿

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3行まとめ

インド、ケララ州において林床の小枝に発生した菌を検討し、Parasola psathyrelloidesとして新種記載した。
本種は子実体がナヨタケ型で傘縁部に微細な条溝線をあらわし、襞が直生し、担子胞子が卵状~卵状楕円形で、側シスチジアを欠くことなどで特徴づけられた。
本種は傘表皮にスクレロシスチジアを有することからAuricomi節に含まれるとみられ、ナヨタケ型と「パラソラ型」の種の中間的形質を示した。
India, Kerala State, Kollam District, Thenmala Forest

(新種)

Parasola psathyrelloides K. G. G. Ganga & Manim.
語源…Psathyrella属類似の(子実体の形態から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Parasola conopilea
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく米国、ハンガリーなどに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種より傘のサイズが大きい
本種より柄のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
本種と異なり担子胞子が丸い角形ではなく楕円形で角張ることがない
本種と異なり担子胞子の発芽孔が中心生ではなく中心生~偏心生
本種より担子胞子の発芽孔のサイズが大きい
本種と異なり偽側糸を担子器周囲に有するという特徴を欠く
本種より傘スクレロシスチジアが長い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Parasola auricoma(オオカバイロヒトヨタケ)
子実体のサイズが類似している
柄基部に豊富な毛(オゾニウム)を伴う
スクレロシスチジアの長さが類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなくハンガリーなどに分布する
本種と異なり子実体がナヨタケ型でない
本種と異なり子実体が液化しないのではなく崩壊性
本種と異なり傘表面が扇畳状~条線状
本種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Parasola setulosa
子実体のサイズが類似している
柄基部に豊富な毛(オゾニウム)を伴う
スクレロシスチジアの長さが類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなくハンガリーなどに分布する
本種と異なり子実体がナヨタケ型でない
本種と異なり子実体が液化しないのではなく崩壊性
本種と異なり傘表面が扇畳状~条線状
本種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Parasola malakandensis
アジアに分布する
傘スクレロシスチジアのサイズが類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなくパキスタン、ハンガリーなどに分布する
本種と異なり子実体がナヨタケ型でない
本種と異なり子実体が液化しないのではなく崩壊性
本種と異なり傘表面が扇畳状~条線状
本種と異なり襞に偽襟帯を有する
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
本種と異なり担子胞子が丸い角形ではなく類球形~長楕円形
本種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される