2014年4月19日 (仮訳)タマバリタケ科の新種Paraxerula ellipsospora Qin, J. et al., 2014, Paraxerula ellipsospora, a new Asian species of Physalacriaceae. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-013-0946-y [Accessed April 19, 2014]. 【R3-00622】2014/04/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国南西部で採集された菌を、Paraxerula ellipsosporaとして新種記載した。 本種はParaxerula属の3種の既知種とは、分布域、傘の色、担子胞子のサイズや形態などで区別された。 本新種を含むParaxerula属の4種がいずれも北半球に分布し、地理的分化を強く示していることを指摘した。 中国雲南省麗江市玉龍納西族自治県玉龍雪山黒白水 (新種) Paraxerula ellipsospora Zhu L. Yang & J. Qin 語源…楕円形の胞子の 【よく似た種との区別】 Paraxerula americana LSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国に分布する 本種と異なりマツ林に発生せず、通常ヤマナラシ属樹木と関係を持つ 本種より傘が通常暗色 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子が幅広い 本種より傘の剛毛のサイズがずっと大きい 本種と異なり傘の剛毛が顕著な頭状 LSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paraxerula hongoi(エゾノビロードツエタケ) 東アジアに分布する LSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりマツ林に発生せず、モミ属やツツジ属樹木と関係を持つか常緑広葉樹を含む混生林に発生する 本種より傘が通常暗色 本種と異なり偽根が痕跡的 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類球形~広卵形 本種と異なり側シスチジアに付着物を伴う 本種より傘の剛毛のサイズがずっと大きい 本種と異なり傘の剛毛が顕著な頭状 LSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paraxerula caussei 側シスチジアが細長く、形状が類似している 本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する 本種と異なりマツ林ではなくヨーロッパブナの林に発生する 本種より傘が通常暗色 本種より担子胞子が短い