(仮訳)Parmelina yalunganaの復活およびアラスカ、中国、ロシアにおける報告
Nelson, PR. et al., 2012. Parmelina yalungana resurrected and reported from Alaska, China and Russia. The Bryologist. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.1639/0007-2745-115.4.557 [Accessed December 6, 2014].
【R3-01348】2014/12/07投稿

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3行まとめ

近年Parmelina quercinaが複数種からなることが示されたことを受け、東アジアおよびアラスカ産の広義の本種を再検討した。
形態、分子系統、および地衣成分の検討結果を基に、かつてシノニムに落とされたP. yalunganaを再使用する措置をとった。
P. quercinaは中国の多くの省や日本などから報告されているが、それらがP. yalunganaかどうかを確かめるには今後の研究が必要だとした。
中国四川省凉山彝族自治州木里蔵族自治県木里ゴンバ~巴絨~瓦爾、理塘河/雅礱江間の山地

(新組み合わせ)

Parmelina yalungana (Zahlbr.) P.R. Nelson & Kepler
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【よく似た種との区別】
Parmelina quercina(ナリアイウメノキゴケ)
同じParmelina quercina種複合体に含まれる
形態的に類似している
地衣成分に顕著な違いを認めない(アトラノリンおよびレカノール酸を含む)
mtSSU+nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり東アジアおよびアラスカ州ではなくヨーロッパに分布する
mtSSU+nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Parmelina atricha
裂片が小型の時に類似している
本種と異なり東アジアおよびアラスカ州ではなくヨーロッパに分布する
本種と異なり樹上ではなく岩に発生する
本種より裂片のサイズが小さい