(仮訳)ブラジル南東部産のウメノキゴケ科新種、Parmotrema hydrium
Benatti, MN., Gernert, M. & Schmitt, I., 2013. Parmotrema hydrium, a new species of Parmeliaceae in southeastern Brazil. Acta Botanica Brasilica. Available at: http://www.scielo.br/scielo.php?pid=S0102-33062013000400021&script=sci_arttext [Accessed November 16, 2014].
【R3-01286】2014/11/16投稿

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3行まとめ

ブラジル南東部、カンタレーラ山脈における調査で見出された地衣を検討し、Parmotrema hydriumとして新種記載した。
形態的には、本種は裂片が丸く、縁部に粉芽を形成し、単純なシリアを有することなどで特徴づけられた。
本種は髄層に数種の脂肪酸を含んでいたほか、粉芽および若い裂片のみに少量のアトラノリンを含んでいた。
Brazil, city and state of São Paulo, Cantareira mountain range, Cantareira State Park, alongside the Pé-de-Galinha road to Mairiporã

(新種)

Parmotrema hydrium Benatti, Gernert & Schmitt
語源…水の (?)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Parmotrema hababianum
形態的にやや類似している
ソラリアの発達がやや類似している
地衣成分としてプロトリケステリン酸を含むことがある
本種と異なりソラリアを有する裂片に限らず縁部の領域がほとんど白色
本種と異なりソラリアが唇形~頭状ではなく初め唇状でのちに不規則な線形
本種と髄層の化学成分が異なる
本種と異なりKOHおよびパラフェニレンジアミン陰性(ただし本種も陰性の場合がある)
Parmotrema praesorediosum(ナミガタウメノキゴケモドキ)
ソラリアが唇形
本種と異なりソラリアが類線形に発達することがない
本種と異なりシリアを欠く
本種と髄層に含まれる脂肪酸の種類が異なる
Parmotrema grayanum(シモダマツゲゴケ)
シリアを有する
地衣成分がやや類似している
地衣成分としてプロトリケステリン酸を含むことがある
本種と異なり樹上ではなく岩に発生する
本種と地衣体の形態が異なる
本種と異なり髄層にプロトリケステリン酸のみを含む
本種と異なりKOHおよびパラフェニレンジアミン陰性(ただし本種も陰性の場合がある)
Parmotrema ciliiferum
本種よりソラリアが不規則で線形
本種と異なり地衣成分として”constipatic acid”を含む
本種と異なりスポットテストが全て陰性
本種と異なり地衣成分としてアトラノリン、リケステリン酸、プロトリケステリン酸を含まない
Parmotrema mordenii
地衣成分としてアトラノリンを含む
本種と異なり樹上ではなく岩に発生する
本種と異なりシリアを欠く
本種より呈色反応が均一で髄層全体で生じる
Parmotrema direagens
縁部に粉芽を有する
シリアを有する
粉芽のスポットテストの結果が非常に類似している
本種より裂片のサイズがずっと大きい
本種と異なり地衣成分としてプソロミン酸を含む