(仮訳)二輪生筆状体から白色の分生子塊を形成する新種、Penicillium albobiverticillium
Hsieh, H-M., Ju, Y-M. & Hsieh, S-Y. 2010. Penicillium albobiverticillium sp. nov., a new species producing white conidial masses from biverticillate penicillia. Fungal Science. Available at: https://doi.org/10.7099/FS.201012.0025 [Accessed October 11, 2018].
【R3-05574】2018/10/12投稿

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3行まとめ

台湾宜蘭県の森林において広葉樹の腐朽葉から分離された菌を検討し、Penicillium albobiverticilliumとして新種記載した。
本種は筆状体が二輪生、フィアライドが針状、分生子塊が白色であり、培養下で赤色の水溶性色素および血赤色の滲出物を豊富に産生することなどで特徴づけられた。
本種はBiverticillium亜属に含まれ、全ての他種と分生子柄、分生子の形態および赤色色素の存在によって区別された。
台湾宜蘭県福山

(新種)

Penicillium albobiverticillium H.M. Hsieh, Y.M. Ju & S.Y. Hsieh
語源…白色のBiverticillium亜属の(分生子塊の色から)
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【よく似た種との区別】
Penicillium purpurogenum
赤色の水溶性色素を産生する
本種と異なり筆状体が圧着する
本種と異なり分生子塊が白色ではなく帯緑色
本種より分生子のサイズが僅かに大きい
Penicillium samsonii
赤色の水溶性色素を産生する
本種と異なり筆状体が圧着する
本種と異なりMEA培地でのコロニーが密な綿毛状~縄状
本種と異なり菌糸が明るい黄色~橙色
Penicillium marneffei
赤色の水溶性色素を産生する
本種と異なり分生子が楕円形
本種と異なりMEA培地でのコロニーが縄状
本種と異なりCYA培地でのコロニーが疎ら
本種と異なりCYA培地でのコロニーが帯赤色
Penicillium minioluteum
筆状体の形態が類似している
本種と異なり分生子塊が白色でない
本種と異なり菌核を形成することがある
本種と異なりCYA37°Cで生育可能