(仮訳)アマゾン盆地のブラジルナッツ生態系において分離された新種Penicillium excelsum
Taniwaki, MH. et al., 2015.Penicillium excelsum sp. nov from the Brazil Nut Tree Ecosystem in the Amazon Basin’. PLOS ONE. Available at: http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0143189 [Accessed October 1, 2016].
【R3-03342】2016/10/01投稿

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3行まとめ

アマゾンの熱帯雨林においてブラジルナッツノキの殻斗および花、ハチ類、アリ類から分離された菌を検討し、Penicillium excelsumとして新種記載した。
本種は分生子柄が平滑でラミを頻繁に形成し、分生子が大型楕円形平滑であることなどで特徴づけられた。
本種は二次代謝産物としてアンドラスチンA、クルブル酸、ペニシリン酸、およびキサントエポシンを産生した。
Amazonas, Brazil

(新種)

Penicillium excelsum Taniwaki, Pitt & Frisvad
語源…ブラジルナッツノキ (Bertholletius excelsa) の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Penicillium subrubescens
ITS+BenA+CaMに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が楕円形ではなく球形~類球形
本種と異なりMEA培地でリバースが赤色のことが多い
ITS+BenA+CaMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Penicillium pulvillorum
アンドラスチンA、キサントエポシンを産生する
ITS+BenA+CaMに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が楕円形ではなく球形~類球形
本種と異なりMEA培地でリバースが赤色のことが多い
ITS+BenA+CaMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Penicillium piscarium
ITS+BenA+CaMに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が楕円形ではなく球形~類球形
本種と異なり分生子表面が平滑ではなく顕著な粗面
ITS+BenA+CaMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Penicillium rolfsii
キサントエポシンを産生する
ITS+BenA+CaMに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子表面が平滑ではなく微細な皺状
本種より37°Cでの生育が良好
ITS+BenA+CaMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Penicillium ochrochloron
ペニシリン酸、キサントエポシンを産生する
ITS+BenA+CaMに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子表面が平滑ではなく微細な皺状
Penicillium svalbardense
キサントエポシンを産生する
ITS+BenA+CaMに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が楕円形ではなく球形~類球形
ITS+BenA+CaMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される