(仮訳)ブラジルにおいて土壌から分離された2新種、Penicillium gercinaeおよびPenicillium stangiae
Alves, AL. et al., 2022. Penicillium gercinae and Penicillium stangiae (Eurotiomycetes, Ascomycota), two new species from soil in Brazil. Acta Botanica Brasilica. Available at: https://www.scielo.br/j/abb/a/sXmbJjp6sGQVdm9wPF7RNxc/ [Accessed November 29, 2022] 【R3-10103】2022/11/29投稿

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3行まとめ

ブラジルの大西洋岸森林において土壌から分離された2種の菌を検討し、Penicillium gercinaeおよびP. stangiaeとして新種記載した。
前者はRamigena節に属し、分生子柄が単輪生および二輪生であった。
後者はLanata-Divaricata節に属し、分生子が球形~類球形でコロニーが緑色を帯びる点などで特徴づけられた。
Brazil, Paudalho, Pernambuco state

(新種)

Penicillium gercinae A.L. Alves & P.V. Tiago
語源…地主で農夫のGercina氏に献名
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【よく似た種との区別】
Penicillium georgiense
本種と異なりブラジルではなく米国、韓国などに分布する
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄が単輪生または二輪生という特徴を欠く
本種より頂嚢の直径が大きい
本種よりメトレが長い
本種よりフィアライドの分生子柄あたりの数が少ない
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が類楕円形ではなく類球形~楕円形
本種と異なりCYA培地で生育しないという特徴を欠く
本種よりMEA培地での生長が遅い
ITS+BenA+CaM+RPB2、ITS、BenACaMRPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Brazil, Paudalho, Pernambuco state

(新種)

Penicillium stangiae A.L. Alves & P.V. Tiago
語源…社会運動を支援した米国系ブラジル人の修道女、Dorothy Mae Stang氏に献名
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【よく似た種との区別】
Penicillium penarojense
南米に分布する
分生子が球形
ITS+BenA+CaM+RPB2、ITS、BenAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくコロンビアなどに分布する
本種より分生子柄が長い
本種と異なり分生子柄が単輪生および”divaricate”ではなく単輪生および二輪生
本種よりメトレが長い
本種よりフィアライドのメトレあたりの数が多い
本種よりフィアライドが長い
本種よりCYA25°Cでの生長が速い
本種と異なりCREA培地で酸性化合物を産生することがある
本種よりDG18培地でのコロニーの直径が大きい
ITS+BenA+CaM+RPB2、ITS、BenAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Penicillium vanderhammenii
南米に分布する
ITS+BenA+CaM+RPB2、ITS、BenAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくコロンビアなどに分布する
本種より分生子柄が長い
本種と異なり分生子柄が単輪生および”divaricate”ではなく単輪生および二輪生
本種よりフィアライドが長い
本種よりCYA25°Cでの生長が速い
本種と異なりCREA培地で酸性化合物を産生することがある
本種よりDG18培地でのコロニーの直径が大きい
ITS+BenA+CaM+RPB2、ITS、BenAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される