(仮訳)中国南西部産の新種Pertusaria yunnana
Zhao, Z-T., et al., 2014. Pertusaria yunnana, a new species from south-west China. The Lichenologist …. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282913000881 [Accessed March 21, 2014].
【R3-00523】2014/03/21投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

中国南西部で採集された樹皮生地衣を検討し、Pertusaria yunnanaとして新種記載した。
本種は白色粉状で盤状の子器を形成し、8胞子性の子嚢を形成し、フマルプロトセトラル酸に加えてアトラノリンを産生することで特徴づけられた。
盤状の子器と8胞子性の子嚢を形成する、21種のトリハダゴケ属地衣を含む検索表を掲載した。
中国雲南省麗江市玉竜ナシ族自治県老君山

(新種)

Pertusaria yunnana G. L. Zhou & Lu L. Zhang
語源…雲南の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pertusaria borealis
子器が盤状
子嚢が8胞子性
地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む
本種と異なり粉芽を形成する
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてプロトセトラール酸を含む
Pertusaria pupillaris
子器が盤状
子嚢が8胞子性
地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む
本種と異なり点状のソラリア(粉芽塊)を持つ
本種と異なり子実上層がオリーブ緑色
本種と異なり子実上層がKOHで紫色に呈色する
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
Pertusaria subambigens
粉芽を形成しない
子器が盤状
子嚢が8胞子性
子実上層がKOH陰性
主要な地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む
本種と異なり子器が淡い帯黄色、桃色、帯緑色、黒色をしている
本種と異なり子嚢中に子嚢胞子が2列ではなく1列に配列する
本種と子嚢胞子の長さの範囲が異なり、20-32 μmではなく9-28 μm
Pertusaria suboculata
粉芽を形成しない
子器が盤状
子嚢が8胞子性
主要な地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む
本種と異なり子実上層がKOHで紫色に強く呈色する
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む
Pertusaria bambusetorum
子器が盤状
子器の縁部が顕著に屈曲する
子器が白色粉状
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく2胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり地衣体がKOH陰性
Lecanora subfusca(およびその近縁種)
子器が帯赤褐色
子器の縁部にシュウ酸カルシウムの結晶を持つ
地衣成分としてアトラノリンを含む
本種より子器のサイズが小さい
本種と異なり子嚢がトリハダゴケ属型ではない
本種より胞子壁が薄い