(仮訳)フランスおよびモンテネグロにおいて乾燥した針葉樹樹皮に生じた新属新種、Perzia triseptata
Baral, H-O. & Perić, B. 2016. Perzia triseptata gen. et sp. nov. (Ascomycota incertae sedis) from xeric coniferous bark in France and Montenegro. Mycologia Montenegrina. Available at: http://www.sbco.fr/pdf/MycolMontenXIX.pdf [Accessed February 9, 2018].
【R3-04837】2018/2/9投稿

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3行まとめ

フランスおよびモンテネグロにおいてトウヒ属およびマツ属植物の乾燥した樹皮にそれぞれ生じた菌を検討し、新属新種Perzia triseptataとして記載した。
本種は子嚢盤が類円形で破出性、灰色で縁部が黒色、子嚢が非アミロイド、子嚢胞子が大型で3隔壁を有し、厚いゼラチン質の鞘に覆われることなどで特徴づけられた。
本種は分子データが利用可能ないずれの菌群とも遠縁であり、系統的位置は確定しなかったが、リティズマ目Exarmidium属などとの形態的類似性が認められた。
Montenegro, Massif Komovi, Bindža

(新種)

Perzia triseptata Baral & B. Perić
語源…(属名)Piotr Perz氏(最初の採集者)に献名/(種小名)3隔壁の(子嚢胞子の隔壁数から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Exarmidium inclusum
マツ属植物を宿主とすることがある
樹木の幹に生じることがある
子実層の要素がかなり類似している
子嚢の頂部および側面の壁が厚い
子嚢胞子の隔壁数が3
子嚢胞子に複数の油滴を含む
側糸が頂部で分枝する
本種と異なり様々な被子植物、稀に裸子植物を宿主とする
本種と異なり樹皮生ではなく樹皮が剥がれた材に生じる
本種と異なり子嚢胞子がゼラチン質の鞘に包まれるのではなく常に欠く
Odontotrema spp.
乾燥した材に生じる
本種と異なり樹皮生ではなく樹皮が剥がれた材に生じる
本種と異なり子嚢胞子がゼラチン質の鞘に包まれるのではなく常に欠く
本種と異なり側糸が通常分枝しない
Triblidiopsis novae-fundlandiae
同じマツ属植物を宿主とする
樹皮生である
子嚢胞子が粘液鞘に包まれる
本種と異なりフランスおよびモンテネグロではなくカナダなどに分布する
本種と異なり子嚢盤が破出性ではなく表在性とみられる
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく最終的に7