(仮訳)ワシントン州においてリンゴ果実に生じた新種、Phacidiopycnis washingtonensis
Xiao, CL. et al., 2005. Phacidiopycnis washingtonensis – a new species associated with pome fruits from Washington State. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/15572536.2006.11832822?journalCode=umyc20 [Accessed April 14, 2020] 【R3-07226】2020/4/14投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

米国ワシントン州においてリンゴ果実に生じた菌を検討し、Phacidiopycnis washingtonensisとして新種記載した。
本種は腐朽果実上に分生子殻を形成し、潰瘍病および立ち枯れ病の病徴を示したリンゴおよびセイヨウナシの枝にも分生子殻が見出された。
本種の分生子殻形成条件、温度適性、発芽条件などを異なる培地を用いて検討した。
United States, Washington State, Chelan, Chelan County

(新種)

Phacidiopycnis washingtonensis Xiao & J.D. Rogers
語源…ワシントン(州)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Potebniamyces pyri
米国に分布する
同じリンゴおよびセイヨウナシを宿主とする
宿主の幹に生じる
実腐病の原因菌である
分生子の発芽様式が同一
ITS領域の塩基配列が類似している
本種と異なりヨーロッパ、インドなどにおける分布が知られている
本種と異なり有性世代が知られている
本種より分生子のサイズがずっと大きい
本種と分生子の発芽が栄養条件によっては大きく異なる
本種ほど寒天培地上での生長が良好でなく、生長が抑制されセクターを形成することがある
本種と異なりCDA培地で容易に生長するのではなく生長しないかごく限られた生長を示す
本種と異なりPDA20°C、明暗条件において7日で成熟した分生子を豊富に含む分生子殻を形成するのではなく、4週で分生子殻を生じるが分生子を形成しない
本種と異なりPDA20°C、暗条件において2週で成熟した分生子を含む分生子殻を豊富に生じるのではなく、4週経っても分生子殻を形成しない
本種とITS領域の塩基配列が異なる