2019年8月18日 (仮訳)韓国においてマツの針葉から分離された耐酸性エピファイトの新種、Phaeomoniella zymoidesおよびPhaeomoniella pinifoliorum Lee, H-B. et al., 2006. Phaeomoniella zymoides and Phaeomoniella pinifoliorum spp. nov., new acid-tolerant epiphytic fungi isolated from pine needles in Korea. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/15572536.2006.11832663?journalCode=umyc20 [Accessed August 17, 2019] 【R3-06504】2019/8/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国においてマツの針葉表面から分離された2種のアナモルフ菌を検討し、Phaeomoniella zymoidesおよびPhaeomoniella pinifoliorumとして新種記載した。 前者は菌糸体に大量の節間生および側生の膨大する細胞を形成し、分生子形成細胞はフィアライド状で、コロニーは暗緑色~黒色、シンアナモルフを形成した。 後者はフィアライド様の膨大する細胞を形成し、酵母様の一次分生子から二次分生子を形成した。 韓国慶尚北道周王山 (新種) Phaeomoniella zymoides Huang B. Lee, J.Y. Park, Summerb. & H.S. Jung 語源…酵母状の 【よく似た種との区別】 Phaeomoniella chlamydospora 厚壁胞子の形成様式が類似している Phoma属シンアナモルフを形成する PDAおよびOA培地での培養性状が類似している コロニーが長期間培養すると帯緑色~暗色になる ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子柄を形成する 本種と異なり分生子形成細胞が基部が広い形状ではなく細長いアンプル形~類円筒形 本種より一次分生子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり分生子が酵母細胞として分化するという特徴を欠く 本種と異なり厚壁胞子が淡色ではなく暗色 本種と異なりYMAおよびYpSs培地でのコロニーが白色でない 本種と異なりYMAおよびYpSs培地でのコロニーが酵母状でない ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeomoniella pinifoliorum 韓国に分布する マツの葉から分離される 分生子形成細胞のサイズが比較的類似している 分生子形成細胞の形状が比較的類似している 分生子のサイズが比較的類似している 分生子の形状が比較的類似している 厚壁胞子のサイズが比較的類似している 厚壁胞子の形状が比較的類似している pH3-7で生育可能 pH8以上ではほとんど生育しない ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種よりコロニーの生長が遅い 本種と異なりコロニーに暗色のパッチ状の領域があるのではなく淡色 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 韓国慶尚北道周王山 (新種) Phaeomoniella pinifoliorum Huang B. Lee, J.Y. Park, R.C. Summerbell & H.S. Jung 語源…松葉の 【よく似た種との区別】 Phaeomoniella chlamydospora 分生子形成細胞の基部が膨大する傾向がある 分生子が小型 分生子が楕円形~長楕円形 厚壁胞子が小胞状 生長速度が遅い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が酵母細胞に分化する傾向を欠く 本種と異なり気生菌糸を欠くか僅かなのではなく豊富に形成する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeomoniella zymoides 韓国に分布する マツの葉から分離される 分生子形成細胞のサイズが比較的類似している 分生子形成細胞の形状が比較的類似している 分生子のサイズが比較的類似している 分生子の形状が比較的類似している 厚壁胞子のサイズが比較的類似している 厚壁胞子の形状が比較的類似している pH3-7で生育可能 pH8以上ではほとんど生育しない ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種よりコロニーの生長が速い 本種と異なりコロニーが淡色ではなく暗色のパッチ状の領域がある ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される